どうすれば上がる?投票率

90分サロン

 品川・生活者ネットワークでは身近なテーマで語りたい人が気軽に集まれるサロンを開いています。
3月29日夜は、「どうすれば上がる?投票率」というテーマで90分サロンを開きました。
 選挙のたびに投票率が低いということが話題になりますが、わたしたちの生活に選挙は大きな影響を及ぼすのに何故投票に行かないのか、またどうすれば投票率が上がるのかを考えていこうと、子ども・若者の社会参加・政治参加をすすめるNPO法人『Rights』のメンバーをお招きして話を聞きました。『Rights』は2000年5月に10代・20代の若者が結成し、政治参加の意識と選挙権年齢引き下げ制度の両面から社会改革に取り組んでいるグループです。

 子どもや若者は少子高齢化や低成長、財政逼迫による税・社会保険料の重い負担、環境破壊など未来の責任から逃れられない世代だから、各世代が連携できる社会をつくるためにも子どもや若者の声を政治に反映するしくみが必要。社会や政治に積極的に関心を抱き参画する力をつける機会や環境を保障することが不可欠です。政治がよくないから、投票しても何も変わらない、という棄権行動よりも、自分たちが見ていないと政治はよくならないということを子どもや若者にわかってほしいと代表理事の小林さんは言います。選挙権年齢の引き下げを国会に働きかけたり、ホームページ上や学校で『ユース模擬投票』を実施した事など、ライツの活動を紹介してくれました。

 参加者は若い世代の活動を興味深く聞いていました。私自身も具体的な内容を知ることができて大変参考になりました。品川区は20歳になると選挙管理委員会からバースデーカードが届きます。昨年の統一地方選挙や衆議院議員選挙でも20歳の投票率は高くなっています。しかし20歳以上となると投票率が下がっています。ライツの資料によると18歳から選挙権のある国は世界で149カ国もありました。

 会場からは、自分の意見を発言する力を日常的に育てることや小さいときから自分の生活と政治を結びつける教育が必要であることなど、たくさんの意見が出されました。
政治参加や投票率を上げるには未来を担う子どもたち・若者が社会参画できる環境整備が大切なのではないでしょうか。