品川の野良猫を地域ねこに!

  近所の野良猫を地域ねこにするために活動している人たちの意見交換会に参加しました。ねこを保護し手術を施しかわいがってもらえる里親探しの活動には、地域の方々の理解が必要ですが、いまはまだあまり理解されないことが多いといいます。

  集まった方々の中にはひとりでエサやりと避妊・去勢手術をして、里親探しをしている人、ひとりの活動からご近所でグループになって連携している人、10年も前からバザーで資金集めをしながら保護・手術をして、年間50匹ぐらいを里親に出している人もいました。みな思いは同じで不幸なねこを減らし人と生き物が共存するまちをめざしています。
  
  獣医さんによると地域ねこと野良猫の定義はきちんとあり、地域ねこは餌をあげ捕獲し手術をし、地域住民の了解を得て、地域で生きていける猫のことだといいます。飼いねこではない地域にいる野良猫のことを地域ねことよぶのかと思っていた私には新たな発見でした。

  かわいがっている方がいる一方で猫の糞尿の被害で迷惑を受けている人や猫が嫌いな人がいるのも事実です。野良猫に、避妊・去勢手術をし不幸なねこが増えないようにしていますが費用はすべて自前です。港区や千代田区では「飼い猫以外の手術費用」の補助制度を設けていますが、品川区にはまだありません。

費用のことも大きな課題ではありますが、みなさんが訴えたいのは『気兼ねなく餌をあげて手術を受けさせ、かわいがってくれる里親に猫を育ててもらう』ことができるようにしたいということです。

それには『エサやり禁止』の看板を撤去するのも一つの方法です。えさをやっている人は悪い人、禁止事項をしているので警察や品川区に通報して取り締まってもらいましょう。という対象ではなく、住民がお互いに納得できるルールをつくって小さな命も大切にしていきましょう。