補正予算の総額は6億6千万円

補正予算は国や都との協議が成立して増えた補助・交付金や事業計画変更などの繰入金や補助金組み換え等の減額などで合計金額が6億6218万5000円です。

事業内容の主なものは、来年1月から日曜日の開庁準備に2600万。大崎広小路の踏み切り拡張と踏み切りカラー舗装、豊4丁目の防災広場の用地取得など3億2000万。北品川2丁目に観光拠点となる土地付建物の取得経費など8800万円。教育費は八潮5校の一貫校建設に関わる改修費と荏原二中・平塚中学校統合経費が主なもので2億3000万円となっています。

来年の1月より区民の要望が実現し毎週日曜日8時30分から5時まで区役所が開かれ、区民サービスが拡大されます。また開かずの踏み切り対策やカラー表示による踏み切りの安全対策は評価しています。ただ課題もあります。

荏原二中と平塚中の統合学校に関する補正予算です。この2校の統合は「生活者ネットワークニュースNO.62」にも掲載しましたが、荏原西小中一貫校建設を前に急きょ浮上した統合校計画でした。荏原地域の小中一貫校(平塚中学校と平塚小学校)と勘違いされる方もいるかもしれませんが、一貫校開校の前の年に1年きりの新しい中学校が作られます。

統合を知らずに、選んで入学した子どもたちは同校を卒業したいと願っていました。荏原西小中一貫校の建設を1年間延期し、子どもたちの思いをかなえることがどうして出来なかったのでしょうか。

この二校の統合の結果がひとつの学校という意識のための標準服が必要で標準服の補助費1300万円、少人数学級の特色は維持と区教委が約束し加配教員経費1100万円、校歌作曲委託費が100万円という補正になりました。標準服の問題は他校との整合性に課題を残すことになります。

教育委員会は一貫校開設時の隣接する中学校どうしの影響と学校関係者の声を聞き統合を決定したと説明しています。しかし時間をかけて地元や子どもたちと協議してくことが必要でした。
第三者機関のプラン21の検証が始まっていますから、区教委には小中一貫6校建設を最優先するのではなく、現状や検証の結果も参考に冷静に判断していく姿勢を望みます。(井上八重子)

写真は市民団体が10月19日、イト-ヨーカ堂大井町店の協力でレジ袋の意識調査を行っている様子