第3回定例会の議案は2議案に反対

第3回定例会が9月20日~10月19日(会期30日)まで行われました。期間中に決算特別委員会という06年度の決算審議があり、通常より長い会期です。

今議会の区長提案議案は14件。条例改正は郵政民営化に伴う「郵便貯金」の文言の変更、事業系の廃棄物の手数料がキロ当たり4円値上げの手数料条例改正、東五反田・北品川の地区計画の改正、契約議案は南品川の都南病院跡地に出来る高齢者福祉施設・品川保育園新築工事の契約と目黒川護岸工事契約です。
議員提出議案は特別区民税の生活保護以下の収入世帯の減免を求める条例改正です。

品川・生活者ネットワークは東五反田・北品川の地区計画の変更と議員提出議案を除き、残りの議案は賛成しました。区長提案はすべて可決され、議員提出議案は賛成少数で否決されました。

品川・生活者ネットワークが2議案に反対した理由
★「東五反田、北品川地域の建物の規制に関する地区計画の一部を改正する条例」は旧総合体育館周辺の北品川5丁目地域の再開発で御殿山小学校までを一体とした地域の計画です。反対理由は、区が総合体育館の土地を所有する地権者でありながら、日影規制を取り払い御殿山小学校の南側に140メートルの高層建物の計画を認めていることです。子どもたちの教育環境の悪化につんがる計画には賛成できません。
★議員提出議案の「特別区民税の減免」は生活保護世帯以下の収入の方に対する減免制度です。税制改正により非課税世帯から課税世帯に変わり、さらに住民税で算出される保険料の負担が大きく、所得格差が広がっているのは事実です。しかし、この対策では98%の方が納税している現状では税の公平に課題を残します。生活保護世帯以下の所得者が2万人で、申請する人はその1割と見込み財政処置を求める本条例提案では抜本的な問題解決にはならないと考えます。今ある分割、延納など納税方法を「相談に来れば教えます」ではなく、相談窓口を地域センターに開設するなど周知徹底していくことを求め反対しました。
(井上 八重子)