区が運営する保養所の意味

行財政改革特別委員会報告

  品川区には保養所が『箱根荘』と『品川荘』と二箇所あります。そして2006年3月に借り上げ解除となった暖景苑の代わりに、2006年10月からは民間借上保養施設(3施設各3部屋)が加わりました。8月26日の行財政改革特別委員会では契約のあり方として民間借上げ施設を取り上げ、その中で自治体が税金で運営する保養施設のあり方を議論しました。

保養所は安価の利用料金で区民の健康増進と保養を目的にしています。安価の利用料金とするために70歳以上、障がい者、介護者、子どもの減額措置もあります。 
おおよそですが利用料は箱根荘と品川荘は5000円、民間借上施設は8000円です。大雑把な計算ですが予算額を利用者人数で割ると一人当たり箱根荘は12600円、品川荘は17300円、借上施設は8900円の税金をかけていることになります。(だいぶ乱暴な計算ですからご容赦ください)

予算額では前者2箇所は施設運営費も含まれています。そして高齢者・障がい者・介助者・子どもの減額もありますからその分の公費負担が含まれます。一方民間施設の場合は単純に室料の借り上げ料になっています。4800人に9000円ほどの公費を部屋代として補助していることになります。

  自由に豪華に個人の余暇として宿泊する機会がなかなかもてない人の為に、私は公費を負担するこのような施設を運営するのはよいと思います。しかし利用率を上げる努力はまだまだ十分とは言えませんからもっと改善しなければなりません。利用率を上げるためには、例えば箱根荘は駅からの交通機関が不足しているため敬遠されていますからこういったことを改善すれば、利用したいという人も増えて行きます。

民間借上保養施設は安価な利用料金とはいえず、繰り返し使っている人がいるのではという委員の発言もありましたが、裏付データも示されませんでしたので早計には判断が出来ません。ただ税金の使い道として区民が議論して判断をすることは必要です。

多額のお金を使ってでも公として必要なところには投入すべきですし、小額といえども税金負担がいかがなものかということもあります。しっかりと納税者一人ひとりが考えていくことだと思います。民間借上げ保養施設、皆様はいかがお考えですか?

1 0月2日(木)の行革特別委員会では熱海の借上施設「熱海ホテルニューアカオ」を視察の予定です。(井上八重子)

写真はとても素敵な緑のカーテン(ふうせんかずら)

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