電気選べたらいいね

ぶんぶん通信no1上映会

  6月11日(木)、品川・生活者ネットワークは来春公開予定のドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の撮影の過程を公開するビデオレターの上映会を開きました。監督は「ヒバクシャ」や「六ヶ所村ラプソディー」など社会的な問題を世に送り出している鎌仲ひとみさんです。

  70分間のビデオレターは『神舞(かんまい)』という神事を通して島を守る瀬戸内海の小さな祝島(山口県熊毛郡上関町)の島民の姿と中国電力が建設を予定している対岸の上関原発の着工を許可するかどうかという町議会のやり取り。そして好きな電気を選択出来るスウェーデンの様子が鎌仲さんの声を通して、私たちに伝えてくれています。
・・・「汚い電気を僕は使わないよ。使うのは風力発電の電気だよ。日本では選べないの?信じられないね」と語るスウェーデンの男性。

  青森県六ヶ所村の原子力発電後の放射性廃棄物の再処理工場建設、そして祝島の島民550人の9割が反対している原発計画は、上関町議会では8対4で建設賛成、こういった現実を私は鎌仲さんの映画で知りました。

原子力発電に頼らない、持続可能な自然エネルギーへの転換でこの美しい星・地球を残したいと上映後にワークショップをしました。楽しかった!

  ところが今日(12日)の朝日新聞には≪原子力40%超え検討≫という見出し。温室効果ガス排出量05年比15%削減のために、経済産業省は総発電電力量に占める原子力の割合を25%から40%に引き上げ、予定されている9基の新増設を後押しする方向という記事に愕然としました。

電気の大消費地の東京。そしてそこに住む私たちは、このような現実をしっかりと知らなければならないと思います。小さな集まりでも一人400円を払うと上映会が出来ます。ビデオレターを貸し出しますので品川ネットにぜひご連絡ください。(井上八重子)