立憲主義とは

憲法解釈改憲で集団的自衛権行使ができるという安倍首相と安保法制懇の論理破綻を指摘する法学博士・一ツ橋大学山内敏弘名誉教授(2014.6.2戦争をさせない1000人委員会・東京南部発足の集い)

立憲主義とは権力を縛るもの。そんな風に理解していました。
これをもう少し整理して読ませてくれたのが東京・生活者ネットワーク発行の『生活者通信No.273』

 法政大学教授山口二郎さんが「立憲デモクラシーの会」結成!という題名で同紙に寄稿。
立憲主義は西洋で古くから存在する概念で、まだ国王が権力を独占していた時代から、国王といえども根本的規範に従わなければならないという考えであり、圧政、暴政を防ぐ政治理念であった。18世紀末に国王の圧政を倒して革命を起こしたアメリカ、フランスで近代的な憲法典が制定されて、立憲主義とは国民自身が作った憲法に基づく政治という意味を持つにいたった。・・・なるほど「憲法に基づく政治」

 で安倍首相は、立憲主義の概念をめぐる国会論戦で、立憲主義は国王が支配していた時代の概念で、国民主権の時代には権力を縛るという立憲主義の発想は不要になったと発言した。これは立憲主義の意味を理解していない誤りであると。19世紀、20世紀、国民自身が政治参加を行い、政策を決めることが当たり前となったが、国民、あるいはその中の多数派が誤った決定を下した例は枚挙にいとまない。・・・そうだ!!現安倍政権は、まさしく多数という数の暴挙で秘密保護法を強行採決し、解釈改憲で戦争ができる国づくりへと暴走しまくっている。
 国民主権の時代だからこそ、民意の暴走に歯止めをかける立憲主義の必要性は高まったといってよい。・・・読み応えのある記事でした。 

『生活者通信』は生活と政治をつなぐ情報紙として毎月1回発行されるもので、都内自治体情報や市民活動情報など満載しています。

No273号は◆国分寺市の自立生活サポートセンター始動、◆雛祭りハマグリ店頭調査で見えてきたこと、◆4.13脱原発フォーラム報告記事、◆立憲主義デモクラシーの会!結成、◆2014東京 問題国立競技場は改修でいける、◆都政報告、といった内容です。

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