突然、芳水小学校の改築基本設計委託費の補正予算が提案されました。

大崎図書館は老朽化で建て替えが必要と言ってもたったの30年。区有施設で30年が老朽化で建て替えというなら子ども施設は軒並み改築が必要です。芳水小学校は築47年。50年を超える学校、和式のトイレしかない学校が区内にはあります。優先順位が違うのではないでしょうか。(2014.5.29大崎図書館前にて小さいですが井上八重子が立っています。)

10月23日(木)から始まる品川区議会第3回定例会に補正予算の議案があります。

一般会計の補正予算は5億9千5.333千円を追加し、歳入歳出予算の総額がそれぞれ147.2億94.785千円。介護保険特別会計の補正予算は2千4.301千円を追加し歳入歳出予算の総額がそれぞれ223億2千4.409千円です。 

一般会計補正の中に芳水小学校の学校改築基本設計委託14.940千円が含まれていることに疑問があります。補正予算とは、予算の編成(つまり当初予算の確定)後に生じた事由に基づいて当初予算に追加、その他の変更を加えるものです。

品川区には学校改築計画がありません。なので突然政治的な判断が起こってしまうのかもしれません。 

それはさておき2014年度当初予算に芳水小学校の改築という話題はありませんでした。議会で予算を確定し、執行し始めている、その後の『事由』について教育委員会にヒアリングをしました。大崎地域の再開発を見込むと芳水小学校の需要が増加することが見込まれると。なるほど、具体的には2020年ごろに児童数の増加が見込まれるので、改築を考えると早いほうがよいとのことでした。ではどのくらいの需要が見込まれるのか根拠となる数字を持ち合わせているか?と聞くとアバウトなものしかないといいます。

 大崎の再開発は今に始まったものではなく長年にわたり計画されているものなので、当初予算に組み込めない理由はありません。さらに4か月後には2015年度予算の審議を始めようとするこの時期に補正を組んでまで行う理由がヒアリングではわかりませんでした。あまり突っ込むと委員会の事前審査とかで答えてもらえないのでやめました。 

芳水小学校の改築は大崎図書館の移転計画の折に芳水小学校に図書の閲覧コーナーを計画しているという教育委員会の答弁が背景にあるのでしょう。しかし図書館の移転を住民や図書館利用者が合意納得しているとは到底思えません。さらに市民を置き去りにして区有財産の活用も住民に問わないまま、大崎図書館の跡活用を特定整備路線29号線の代替地(取りざたされているのは大崎幼稚園の代替地です)として区は東京都に提供してもよいと協力の姿勢を伝えているようです。

図書館移転ありきの芳水小学校改築設計委託経費の補正については十分な文教委員会の審議を求めたいと思います。 

私は残念ながらこの教育費の補正予算審議にかかわることが出来ません。一人一委員会所属で、私は同日区民委員会があります。10月27日(月)の文教委員会で審議予定と思いますので関心のある方は是非傍聴をしてください。(井上八重子)