さよなら原発品川アクション/ 発足7周年 記念講演会開催

東京電力福島第1原発事故から7年が経過しました。事故に伴う避難指示が、帰還困難区域を除く全域で昨年3月に解除されました。9市町村に及んだ旧避難指示区域に戻った住民の割合は(帰還率)は今年3月現在で3.3~80.1%となっています。第1原発に近く避難が長引いた自治体ほど低い状況で、全体では15.3%にとどまっています。対象人口が最多で2017年3月末に解除された浪江町はわずか3.3%の帰還率です。

国は避難指示を解除し、仮設住宅の無償提供を終わりにしました。そして自主避難者にも同様に住宅支援を打ち切り、被害者の切り捨てを強行しています。
原発子ども・被災者支援法第2条は被災者が、自らの意志によって福島県等において避難せずに居住する場合、他の地域へ移動して生活する場合、移動前の地域へ再び居住する場合のいずれを選択した場合であっても、適切に支援するとともに、外部被ばく及び内部被ばくに伴う健康不安の早期解消に最大限の努力をすることを要請しています。しかし実際には、上記のように国はこの法律を守っていません。

私自身、福島原発の電力を享受してきた一人として、原発被災者のことを忘れてはいけない。そして原発事故を風化させていけないと思っています。ですから、「さよなら原発品川アクション」の設立メンバーの一員として、また現在は共同代表としてかかわり活動しています。

「さよなら原発品川アクション」は原発のない社会をめざし、品川地域で様々な活動を進めるための個人とグループの集まりです。2011年の東京電力福島第1原発事故後の9月に団体を立ち上げましたから、第8回総会を10月14日(日)に開催します。合わせて「原発事故被災者相双の会」会長の國分富夫さんを招いて、発足7周年記念講演会を開催します。

避難解除が進む福島が今どのような状況になっているのか。なかなか報道されない具体的な現状を知ることができます。ぜひたくさんの方に聴いてほしいと思います。以下にご案内します。(井上八重子)

記念講演会
日時:10月14日(日)午後2時半~
会場:品川区中小企業センター2階中講習室(品川区西品川1-28-3/品川中央公園となり/東急大井町線下神明駅下車徒歩2分)
話し手:國分富夫さん(原発事故被災者相双の会会長)

ご案内はこちらのチラシをご覧ください