国民投票って何?

憲法を市民生活に活かしていく事を考えよう

  戦後60年を迎えた今、平和憲法に守られてきた私たちの生活はにわかに騒がしくなってきているように感じます。戦争の反省から二度と戦争をしないと誕生した平和憲法。しかし9.11のテロ事件をきっかけに日本を合法的に戦争ができる国にしていこうとするかのような憲法議論が盛り上がりを見せています。

本来、憲法は国家が大きな権限をもちすぎないように監視し、国を治めるために守るべき最高の規範として定められています。ですから私たちは生活に憲法を活かすことができるのです。
 
  戦争放棄を明記した平和憲法で守られてきた市民の生活は世界のあちこちで起こる戦争やテロ事件などで危ういものになりつつあるので憲法を変えなければ平和を維持できないと考えるのか。平和憲法を守りぬき平和外交を優先すべきと考えるのか。政治家や官僚、マスコミによる憲法議論が行われていますが、主権者である市民が日常的に憲法を自由に議論しあい、憲法を市民生活に活かしていくことを考える場を持つことが必要です。
 
  憲法改正は国民投票をしなければ改正ができません。国民投票法がまもなく国会に提出されますが、その投票ルールが公平なものになるのか問題です。国民投票を通して主権者一人ひとりが採決の決定権を握っています。憲法が誰かによって決められるのではなく自分たちが決めるという自覚を強くもちましょう。