電気のごみを六ヶ所村に押し付けていいの?

2006年3月8日 21時49分 | カテゴリー: 活動報告

電気が原子力・火力・風力と選べたらあなたなら何を選びますか?

 イラクの子どもたちの様子から劣化ウラン弾の脅威を世界に発信したドキュメンタリー映画「ヒバクシャ」の監督、鎌仲ひとみさんが2年の歳月をかけて収録した『六ヶ所村ラプソディ』が完成し、3月4日・5日と四谷区民ホールで上映会が行われました。

 昨年品川で「ヒバクシャ」の上映会と鎌仲さんのお話を聞く会が行われ、私はお会いするのは2回目。上映時間前に受付を済ますとロビーで関係者の方とお話していた鎌仲さんは、わざわざ遠いところからどうもと気さくに声をかけてくれました。

 青森県下北半島の海沿いにある六ヶ所村に使用済み核燃料再処理工場が総工費2兆円余をかけてつくられました。まもなく4月から試験運転が始まろうとしています。全国の原子力発電所から出される『ごみ』といわれる使用済み核廃棄物をプルトニウムに再生し再び燃料として使う計画です。これが本格稼動するとプルトニウムを積載したトラックが日本中を走り回ることになります。もし車両事故があったとしたら、角砂糖1個分20グラムのプルトニウムは2000万人の人が死亡するぐらいの威力があるといいます。

 使用済み核廃棄物は『ごみ』として未来永劫、地下に埋めて残すか、危険を承知で再処理をするのかしかありません。しかし危険の部分は国民には知らされていません。自然エネルギーは効率が悪くコストが高いといわれますが、核廃棄物の処理費まで入れた原子力エネルギーのコストがどれだけ膨大なものになるのか、知りたいと思うのは私だけでしょうか。原子力政策を打ち出している国はきちんとコストを明らかにすべきです。

私は持続可能な自然エネルギーを選びたい!!

鎌仲さんは言います。「電気が作る大量のごみのことを都会で電気を消費するだけの私たちは六ヶ所村を見るまで想像もしていなかった。どんな電気を使うのかという選択、つまり自分の生き方を問い直すきっかけにこの映画をしてほしい」と。
 
 ※日本の核廃棄物を処理委託しているイギリスのセラフィールド核廃棄物処理施設が2005年4月に大きな事故を起こしました。20トンのウラン、プルトニウムを含む、83立方メートルの溶液が漏洩し、現場には人間は近ずけず、施設は閉鎖されました。事故処理は特殊なロボットを使って行うしかなく、数百億円から一兆円以上かかるとされています。イギリスではこれを契機にこの処理施設を廃止します。

(写真左が鎌仲ひとみさん)