8月15日62回目の終戦の日を迎え

  前日にひめゆり学徒隊を映画化した『ひめゆりの塔』を見た。県立高校と師範学校の女生徒が傷病兵の看護をする学徒隊として動員された。そして終戦を待たずに6月の突然の解散命令により多くの尊い命を落としている。また映画では詳しくは語られてはいなかったが、学童疎開の子どもたちを乗せた対馬丸の沈没。

大きな力をもつ国家によって行われた戦争、そしてこの戦争に翻弄され命を落とさざるを得なかった人たち。二度とこの過ちを繰り返してはならないと国家を律する平和憲法。このことは戦争を体験していない世代はしっかりと肝に銘じなければならない。そして機会あるごとに歴史を知るという努力をしなければならないと強く感じた。

  被爆者団体の人からは、広島や長崎に原爆を落とされたことを知らない子どもが多く悲しいという声を聞く。そして修学旅行で広島、長崎を訪れる学校も減っている。戦争を風化させず、また美化させないために、私たち大人が子どもに伝える役割は重要だ。

  ひめゆり学徒の生存者はすでに80歳を超えている。その方々の証言をまとめた長編ドキメンタリー映画『ひめゆり』が各地で上映されているが、是非私もこの映画を観たい。