2010年度予算案に賛成しました

生活者ネットを代表して総括質疑

  予算委員会の総括質疑を品川・生活者ネットワークを代表して、予算の考え方、障がいのある人の社会参加、子どもの育つ環境の3点について行いました。20分という持ち時間が足りなくなってしまい、予定していた質問がすべてできなかったことが残念です。ケーブルテレビで30日(火)14時~22時の最後、再放送を4日(日)14時~22時の4番目に放映の予定です。

  予算委員会最終日が総括質疑となり、2010年度予算を審議する特別委員会がすべて終了します。態度表明では品川・生活者ネットワークは意見と要望をそえて、一般会計ほか4特別会計を原案通りに可決することに賛成しました。

予算の概要は特別会計を合わせて総額1,992億円、そのうち一般会計予算は約1,392億円です。
収入に当たる歳入は、区民税の大半を占める特別区民税が23億円6.3%の減収、東京都が交付する財政調整交付金も14億円の減収という状況です。歳入が少ない分基金を170億円取り崩して、昨年と同規模の予算編成をしています。参考までに東京都の一般会計予算はというと6兆2640億です。

財政調整交付金とは、東京都からの特別区交付金で、特別区といわれる23区は特別な財源の制度になっています。大都市であるために消防や下水道などの仕事は東京都が行う、また23区間の税収に大きな差がある、そのために23区と都、23区間の財源調整が必要になっています。その原資は都が徴収する固定資産税・市町村民税法人分・土地保有税などで都区の割合は都が48%で23区が52%です。
2010年度は建物などが増えている影響で固定資産税が4.7%の増に対して、市町村民税が22.2%と減収でトータルでは減少となり、品川区は昨年より14億円少ない345億円の交付金を見込んでいます。

 170億円と取り崩される基金は、区の貯金のようなものです。まだ500億円余の基金があります。基金残高は多いに越したことはありませんが、一方でそこには問題もあります。それは必要なところにお金が使われていないからです。障がい者福祉や介護保険の給付が抑制されて、使われなかったお金が基金として積み立てられています。基金残高が多いイコール健全財政だとは言えないのです。公として必要なところには支出すべきです。どこに税金を使っていくのか、それは行政だけで決めることではなく、市民が参加して決めてよいところです。少数意見も反映できるよう、提案を続けていきます。(井上八重子)