初の原子力緊急事態宣言発令

被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます

テレビの画面に刻一刻と映し出される惨状に、自然とはこんなに恐ろしいものかと
あらためて自然の脅威を心に刻んでいます。
津波がまち全体を包み込みぐんぐんと引っ張っていく様子を、高台から目の当たりにしている住民のみなさまの茫然とした姿に同情いたします。
被災地の皆様には心からお悔やみ申し上げます。

昨日は予算特別委員会の議会中で、区役所議会棟の6階に議員40人、答弁者の職員も60人ぐらい合計100人ぐらいは在席していたのではないでしょうか。
突然のゆれに、地震!とみんなが声をあげ、徐々にゆれが大きくなり、ゆれが止まるのを待っても一向に止まる気配がなく、机の下に隠れた方がいいのかどうか中腰で様子を見ているというような状況でした。品川区役所は免振工事中でそのことがどう影響するのか、私は不安でした。

予算委員会は月曜日にあらためて理事会で今後の対応を協議するということで、閉会となりました。すぐに役所の方でも区長を本部長とする防災対策本部も設置され、さらに職員には防災服着用の指示と、5時15分退庁時にも自席待機という放送が流れました。

やはり時間を追うごとに被害が拡大していることが心配です。特に福島の原子力発電所の緊急事態宣言はとても不安です。福島第一原発の1号炉は40年の一番古い原発です。放射線漏れの危険性も危惧され住民の避難が始まりました。活断層が密集している日本で、地震が起こることは当然予想されるのに、原子力発電所は安全ですと言い続けられるのでしょうか。中越地震で柏崎原発が停止した時に専門家は想定外のゆれだったのでと言ったようです。今回も想定外というのでしょうか、想定外では済まされません。原子力発電所の安全性、そして発電で残る核廃棄物の処理の問題。今こそ私たち自身が正確な情報で電力の事を考えるべきだと思います。

中部電力は29年前に山口県上関に原子力発電所を計画しています。海を守りたいと思う地元住民の方々は今も反対の意思表示をしていますが、強行突破して計画を推進しようとしています。中部電力には大きな問題を抱えたことを真摯に受け止め、この計画を中止することを求めます。

品川では風力や太陽光など自然エネルギーの活用が進むスウェーデンと、原発への反対運動が続く山口県上関町の祝島。二つの地に取材し、エネルギーの未来を考えるドキュメンタリー「ミツバチの回転と地球の回転」の自主上映を行います。是非おおぜいの方に見ていただきたいと思います