品川区の待機児は62人と公表

 5月13日の文教委員会で簡単な報告が出されたようなので、今日議会事務局に当該委員会の議事録の開示を請求しました。ホームページではまだ掲載されていませんので、「校正中につき取扱注意」と記されたものを頂いています。

議事録から、品川区の2013年4月の認可保育園入園状況を報告します。
入園申し込み者は2.021人で、その内入園できたのが1.594人です。入園決定を貰えなかったのが427人で、その方たちは認証保育園に130人、保育ママ38人と行き先を見つけています。現在どこかの保育施設に入っているけれど転園を希望している人などもこの中にいますが、4月時点で入園希望をあきらめたという方も当然います。

そして希望しているのに何処にも行き先が見つけられなかったという方が待機児としてカウントされて、今年度4月の待機児数は62人です。昨年同月より12人の増となりました。

今年4月には新規開設を含めて400人ほどの定員拡大が図られたにもかかわらず、待機児が一向に減りません。

また待機児童62人の年齢別内訳は0歳が20人、1歳が34人、2歳が4人、3歳が4人、4.5歳は0人です。0歳~1歳が狭き門であり、1年の育児休業がありながら、1歳は入りにくいので0歳で申し込んでしまう。それでも厳しいから認証保育所に入れてしまうという、育児休業を活用できない悪循環が生まれています。

子ども・子育て支援法が成立し、自治体(品川区)は子ども支援の実情を把握して教育・保育施設や子育て支援についての必要数を盛り込んだ事業計画を作っていかなければなりません。区も検討に入っていますが、5月31日に開かれた内閣府の子ども子育て会議では当事者の意見を聞く調査票のイメージが公表されています。

第2回定例本会議(6月28日)では地方版子ども子育て会議の設置条例も提案される予定です。当事者の声を聞くしくみを最大限に用意することを求めて、男女がともに「子育てと仕事が両立できるまち・品川」に向けて皆さんと一緒に取り組んで行きたいと思います。(井上八重子)