このゆびとーまれ茶屋を訪ねました

2013年12月20日 23時33分 | カテゴリー: 活動報告

  

クリスマス会では所長の吉野さんがマジックを披露。口からピンポン玉が次から次へと出てくるマジックに子どもたちの笑い声が楽しく響いていました。

20131216日、区議会会派のメンバーと富山県にあるデイサービス施設「このゆびとーまれ」を視察しました。上越新幹線に乗り東京駅から越後湯沢へ、乗り換えて富山駅に到着。途中の越後湯沢では50センチほどの積雪で雪も舞いその先の天候を心配しましたが、富山では雪もなく、寒さも厳しくなかったので安心しました。 

    富山型デイサービスを全国に広げたのが惣万佳代子さん。品川区初のたすけあいワーカーズ設立のために惣万さんには講師として品川区にも来ていただきました。

事業者が高齢者や障がい者、子どもを一緒に支援しようとしてもそれぞれの法律に定められた条件を充足しなければなりませんでした。そこで富山型デイサービスは特区で規制を緩和しながら行政の縦割りの壁を打ち破りながら独自の制度として全国に広まっています。2006年からは特区認定を受けなくても特区事業ができるようになり、2010年には全国で共生型施設が23都道府県に1060か所もできています。 

  私たちが訪ねたのは2004年に茶屋町の民家を改修して開所された「このゆびとーまれ茶屋」です。従来の高齢者デイサービスに障がい者も利用できるショートステイと認知症対応型グループホームも同敷地に併設されています。
建物に一歩足を踏み入れると普通の家の居間という感じのところで子どもと高齢者、スタッフの方が一緒にクリスマス会を楽しんでいました。その輪の中をすみませんすみませんと奥の部屋へと進みお話を伺いました。 

  デイサービスの定員は15名、ショートステイは4床、別棟のグループホームは9床。スタッフはデイサービスとショートステイは兼務で常勤が7名、パート2名、賄いが2名。グループホームはパートも入れて7名。利用者は介護保険や自立支援の給付認定を受けている方で、子どもの利用は制度外の独自サービスとのこと。デイサービスはリハビリも含めて特にプログラムは用意せず、好きなように過ごしていただく。高齢者の体の衰えは当然であると受入れ、自力でトイレに行かれる人は時間をかけてもお手伝いすることが結局はリハビリとなるという考えで日々過ごしている。ショートステイは家族の希望が多いが、一人暮らしの方が希望することもある。デイサービスの利用者割合は障がい者3:高齢者7ぐらい。高齢者と障がい者のかかわりはお互いに気にしながら刺激を受けていることがわかる。など施設長の吉野さんに聞くことができました。そして建物の中も見せていただいたのですが、隣接するグループホームへの動線が玄関を出なくても2つの建物が行き来できるようにと通路が工夫されていたり、お風呂や洗濯物干しなどもなるほどと思わせるところがありました。 

また今年から富岡のこのゆびとーまれに就労継続支援B型事業所を置き、利用者であった知的障がい者を有償ボランティアとしてそれぞれの事業所に派遣するという形で「障がい者の働く」をサポートしています。事業所名が「はたらくわ」というのがナイスです。 

  今回の視察で、あかちゃんからお年寄りまで、年齢や障がいの有無にかかわらず、住み慣れた地域で生活が継続できる「共生社会」の実現のヒントをいただきました。区独自に取り組むことはもちろん、生活のまち東京として、富山県全域で行われているように、東京都が広域に制度の改善や財政面の負担をしなければこのしくみは動きません。今後も東京・生活者ネットワーク都議団との連携で東京都に要請していきます。(井上八重子)