子どもの笑顔が輝く社会を

稲塚由美子さん(左)と光の子どもの家理事長菅原哲男さん(右)のトークの時間がほのぼのと流れた。

関東地方の梅雨明けは7月22日
夏本番です。それにしても暑い。夏は好きな私ですが、皆様熱中症には気を付けましょう。

22日に児童養護施設を8年間撮り続けたドキュメンタリー『隣る人』(となるひと)をきゅりあんで観ました。昼夜2回上映でたくさんの方が足を運ばれたようです。チャイルドラインはじめ実行委員会の皆様お疲れ様でした。 

全国には555か所の児童養護施設があり、約3万人の子どもたちが生活しています。様々な理由で親元では暮らせない子どもたちです。埼玉の「光の子どもの家」では責任担当制で子ども一人一人に責任をもってかかわるをコンセプトにしているので保育士さんのことをママ、ママと安心しきって慕い、甘え、抱きついている表情を微笑ましく感じました。

 8年間600時間もの撮影があったからこそ自然な映像になって、温かいものが伝わってきたのだろうと思います。

 この中で中心的に登場したムツミさんとマリコさん。2歳半で全身にたばこの火が押し付けられたような虐待で施設に来たムツミさんが穏やかに10歳のお誕生日を迎えるシーン。あれから7年。上映後の企画者稲塚由美子さんと光の子どもの家理事長の菅原哲夫さんのトークでその後のムツミさんの様子が紹介されました。受験前のムツミさんは反抗期で自虐的・破壊的で手におえないものだったといいますが、現在は楽しく高校生活を送っているとのこと。良かった。

  虐待や経済的要因などで児童養護施設に入所する子どもが増えています。中には親の“うつ”が原因という子たちももいるといいます。こどもが生まれてよかったと思える社会、それには大人が安心して働き、生活できる基盤整備が必要です。子どもの笑顔が輝く社会になるように、みんなで知恵を出し合いたいと思います。そしてそのために政治が使われる真っ当な社会になるよう頑張ります。(井上八重子)