こんないい加減な事業認可で事故が起きたら誰が責任をとれるのだろうか

2014年10月20日 01時31分 | カテゴリー: 活動報告

院内集会後に行われた記者会見。信濃毎日、毎日、東京、朝日、テレビ朝日の記者から質問があった。(2014.10.17参議院会館B108会議室にて)

リニア中央新幹線の工事認可が閣議決定されたのは10月17日午前です。 
環境省と国土交通省に質問書を提出し、回答を求めた院内集会が同日午後予定されていましたが、急きょ事業認可撤回を求める抗議集会となりました。

JR東海が計画するリニア中央新幹線は、1都6県をまたぎ8割がトンネルという280Kmにも及ぶ日本ではかつて経験のない無謀な事業です。リニアは超電導磁気 浮上方式の為、トンネルを直線にしか掘り進むことができません。上越新幹線はトンネル工事で漏水により5年間も工期が伸びました。品川中央環状線でも五反田の地下で漏水があり1年工事が伸びています。そして遠隔操作で新幹線に運転手は乗車しません。地下トンネルから地上に抜ける非常口は5km間隔でしかありません。北品川4丁目の次は大田区雪谷一丁目。自然の宝庫である南アルプスを貫通しますが、ここは地層が複雑に重なり合い隆起活動が止んでいません。地下トンネルだから地震には強いといいますが根拠はありません。 等々危惧されることが多いのですが、安全対策を実際に検証するすべがない事業です。 

国は1民間事業が総額9兆円をかけて民間資金で工事を行うとしながら、国土強靭化の国家プロジェクトに位置付けようとしています。ですが、1都6県の自治体を巻き込むため調整が困難という背景もあり、あくまでも民間事業と逃げています。一方JR東海は環境大臣が環境アセスで相当な環境負荷があることは否めないと指摘した、6千トンの建設残土の処理や大井川の水量が毎秒2トン失われると予測されていることや工事に伴う漏水対策などやってみないとわからないと開き直り、アセスの報告書を出しました。環境負荷回避策も示さない環境アセスを環境省も受理し、国交省も審査をし工事認可をしてしまいました。

 院内集会での両省の発言は民間事業がきちんとすべきという立場を一貫して崩さず、私たちには責任はありませんという雰囲気でした。しかし参加者からは、あなたたちは絶対に想定外でしたとは言ってはいけないんですよと非難する声も上がりました。

 リニアの問題は国会でもあまり審議されません。リスクについても国民は知らされません。マスコミも報道しません。原発もきっとこうやって国民にはリスクも知らせないまま進められてきたんだなと思いました。大参事が起こっても、今計画にかかわっている人、認可をした役人は誰も責任を取らないのでしょうね。結局は知らなかった国民がバカを見る。やはりこの事業認可は許せないです。(井上八重子)