今年もよろしくお願いします

例年のような雪景色には程遠い金沢兼六園(2015.12.30)

例年になく穏やかな年明けとなりました。
皆様どのように過ごされましたでしょうか。
この暖冬気象に束の間の喜びはあったものの、私は夏のことを今から憂いています。人間の営みに欠かせない自然を蔑にして、人間の欲の果てにすすめるまちづくりが、日本古来の四季折々の気候を壊しているのではないか、そんな風に感じています。

昨年末、国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で新たな「パリ協定」が締結されました。即効性な取り組みとは言えないまでも、すべての条約締約国が離脱せずに、参加する枠組みは初めてのこととして評価できます。
地球規模の取り組みが大事ですが、身近な生活発の温暖化防止対策も欠かせないものです。

今年の目標その1は、私発!生活発!の温暖化防止対策に取り組むことです。

さて昨年を振り返ると、とんでもない1年でした。
敗戦70年という節目の年であり、戦争の悲惨な経験から二度と同じ過ちを繰り返さないと定めた「日本国憲法」に法る『平和』を為政者がぶち壊すという暴挙を尽くした年でした。反してこの暴挙に対して、世代を超えた市民が自発的に立ち上がり、立憲主義や民主主義を問い直し、行動を起こした年でもありました。

2016年も、法案が成立してもあきらめることなく廃止の道をめざして、平和安全保障関連法を廃止にする行動が進んでいます。品川区内でも「戦争させない・9条壊すな!品川総がかり行動実行委員会」を結成する動きとともに、オール品川の広がりを見せています。

今年の目標その2は、立憲主義を取り戻し日本国憲法が定めた非戦の誓いを遵守するための行動を継続して行うことです。

 目標その3は忘れてはならない脱原発です。
東電福島原発の事故の経験は、電力会社が原発廃炉に叡智を結集して、人類と共存できるエネルギーへと政策転換ができる好機のはずでした。
ところが国は、原発被災者が未だ安定した生活を取り戻していないのに、福島原発事故が無かったかのごとく、「原発輸出」と「原発再稼働」に舵を切っています。電力会社もまた国が許しているのだからと再稼働を強行しています。

原子力村と安倍政権の横暴な原発再稼働の動きが加速化していますが、2016年の電力自由化を手掛かりに私たち一人ひとりが自治体から「原発NO!」の意思を示し、原発に依存しない電力政策への転換のために行動します。

無関心ではいられない政治は生活そのものです。人権がないがしろにされず、生きることに喜びが感じられ、若者が先行きの将来に展望が持てるような社会をつくっていくことをめざしたい。
そのために今年もまた、生活者ネットワークの政治姿勢である「生活の道具として政治を使いこなす」ことに共感してくださる、さまざな考えの方や立場の方と時間や空間を共有して市民が自治するまちづくりに励みたいと思います。 

行政との対話には田中さやかさんや吉田ゆみこさんを窓口にどんどんと対話をしていきたいと思います。

今年もよろしくお願いします。(井上八重子)