問われる!都政、都議会への市民参加

事務所にポスターを貼ってあります。このポスターを見て昨日小学校6年生女児がお話聴いて良いですか?と訪ねてきてくれました。

2カ月もHPの更新をすることができませんでした。久しぶりの更新です。 都議会議員選挙については書き残しておきたいと思います。

2017年都議会議員選挙が6月23日告示、7月2日に執行されました。

東京都選管によれば有権者数は1126万6521人で、投票率は前回(2013年)より7.77%高い51.28%、期日前投票は前回の1.51倍にあたる135万5163人が投票を行ったとのことです。ちなみに品川区の投票率順位は62選挙区中30位の52%です。

選挙はどういう未来を実現したいのかを選択できる「政治参加の一歩」であると考えます。実現したい未来に思いを同じくする議員を選ぶことができれば一番いいと思いますので、支持政党を持つという人たちは、政党のめざす未来を理解している人たちでしょう。一方で無党派層といわれる支持する政党がなく、応援している議員もいないという方は誰に投票してよいかわからないというのが実情だと思います。

 

この様な背景のなか、今回の都議会議員選挙は旧泰依然の自民党VS議会改革小池百合子都知事というマスコミ報道がなされたのだと考えます。

その報道に重ねられたのが、都議選前に閉会した国会の様子です。安部一強の自民党の説明不足や傲慢さに都民の怒りがあったのだと推測します。覚書として記せば、共謀罪の委員会採決なしの国会強行採決、森友・加計学園問題に関する首相のはぐらかしの横柄な答弁態度、公文書の存在について国会として十分な調査を拒否する菅官房長官はじめ内閣の姿勢、同じく公文書に関わる前川前文科省事務次官の国会招致を認めない横暴。臨時国会開催の野党要請に対して、憲法を無視して都議選の結果を見て検討というような自民党国会対策委員長発言等々上げればきりがありません。

 

他方で、大躍進といわれる都民ファーストの候補者ですが、事前の政治活動というものが時間的にもありませんでした。候補者がどのような政策があるのかは伝わっておらず、自民党VS都民ファーストではなく、明らかにVS小池都知事といえます。

豊洲移転について当初、都民ファーストは都知事の意向を尊重と言っていました。政党として考えを持たず、政党代表の都知事に委ねると言ってしまう都民ファーストは二元代表制では考えられないことです。

小池都知事は都知事選翌日の7月3日に二元代表制の都議会に政党の代表は好ましくないので代表を辞任すると表明。二元代表制の議会にそぐわないことなど、承知しておきながらマスコミに代表として露出し、終わればサッと身を翻す。まあ何とわかりやすい方なのでしょうか。空中戦を得意とする所以でしょうか。

しかしここで都民の政治参加は終わりではありません。

スウェーデンの国家予算に匹敵する13兆円もの予算を持つ東京都です。その予算配分がどのように都民生活に活かされるのかを都民である私たちがしっかりと監視し、声を上げていかなければなりません。迎える東京オリンピック・パラリンピック、食の安全、災害に向けた防災減災対策、国政により削減され続けている社会保障、非正規雇用による経済的不安定や就労と保育の両立を支えるしくみ等々とたくさんの課題があります。世界一の都市東京をめざす前に、人口1000万人の生活者に生活を取り戻すための施策の実現を求めていきたいと考えます。

生活者ネットワークは厳しい結果ではありましたが、1議席を活かした活動を組み立てていきたいと思います。

 

自民VS旧民主のオセロゲームに都民ファーストが参戦。

過去の国政選挙で民主大勝の時に、お手並み拝見内閣と称した人がいたそうです。この度の都議会でこの都民ファースト圧勝にそのようなことを言っていたら、泣くのは都民、私たちです。

小池都知事のお手並み拝見と悠長なことを言ってはいられません。これまで元石原都知事からずっと都議会が、都政のチェック機能を果たしてこなかったことは言までもありません。が、しかし小池都知事が集めた都民ファーストの新人議員39人がその役割を果たせるのかを選んだ都民として責任をもって見ていく事が求められます。

小池都知事の一強都議会にならないよう冷静に都政・都議会を注視しましょう。

政治参加の一歩は選挙です。そしてその後の私たち一人ひとりの政治参加こそが、次世代のこどもたちへの大人の責任にもつながります。(井上 八重子)