一部の講師の林さんには、品川のまちづくりの施策について教えていただいたり、昨年の品川ネットの新年集会には、ワークショップのファシリテーターを紹介していただいたりと折に触れ、お世話になっていました。
講演の中で、世田谷のねこじゃらし公園への市民参加のアプローチの事例を聞いていて、区役所前の中央公園建設(2003年開園)にあたって「みんなの公園をともにつくろう会」の取り組みがよみがえってきました。
2000年に会を発足し、「子どもはどこで犯罪にあっているか」の著者である千葉大学の中村攻教授の講演会、「みんなの夢を公園にしたい」アンケート実施(472件回収)、敷地内の樹木調査、狛江ののびのび公園やトンボ公園などの視察、公園デザインのワークショップ、区の職員との意見交換会など多種多様な会合を開き、市民提案をまとめました。この中で既存の樹木を残すことや中小企業センターと一体的な公園整備など市民案が採用されています。今後は公園運営に市民が参加し、意見反映がされるしくみが欲しいと思っています。
二部では何はさておき駆けつけてくれた共に活動する仲間たちから、メッセージが発表されました。ミニデイ「ついたち会」の仲間からは、地域になんでも話せる人や介護・医療に詳しい人をつなぐ支えあいの社会を一緒に作りましょう。また、インクルージョン教育を推進している仲間からは、「子どもや弱者の声を社会に発信して」と、市民の政治参加を進める生活者ネットの姿勢にエールが送られました。
私自身、遠く離れた親の介護をする当事者として、介護の問題は切実です。2050年には高齢者人口が総人口の4割を占めるとまで言われています。いずれ誰もが迎える高齢期の問題はひとごとではありません。同時にその世代を支えていく若者や子どもたちの将来をもっと真剣に考えていかなければなりません。親の経済状況に連鎖した子どもの貧困をなくすこと、若者が働いて、税金が払えるように就労の機会をつくりだし保障していくこと、誰もがともに学びあえる教育の実現など多世代の声を集めてつくり上げたのが品川・生活者ネットワークの政策です。
私井上八重子はその政策の実現のために、3期目に挑戦していきます。