落成式は児童生徒の代表と地域の方、学校関係者、来賓などたくさんの方がアリーナに集まり行われました。落成式と祝賀会の間の時間に校舎の内覧会がありました。
校舎を一巡して、メディアセンターパソコン室や和室、メモリアルホールなど本当に立派なもので、一緒に廻っている方々からもすごいね、子どもたちは幸せだねという声が聞かれました。私も見学しながら、際限なくお金をかければ当然立派な建物になりだろうけど、区内には一貫校のほかに、分離型の学校もたくさん残っているわけだし、これでいいのかなぁというのが正直な気持ちでした。教育に必要なお金をかけることは反対ではありませんが、使い方だと思います。品川区の公立学校はどこで学んでも公平な教育環境を提供すること。「一貫校だけが特別」にならない配慮を品川区にはしっかりと求めていきたいと思います。
さてさて新校舎内のバリアフリーにはいろいろと工夫していることが分かりました。階段にはストップの目印の点字ブロック、その脇には車椅子用のスロープ、だれでもトイレも複数箇所ありました。だれでもトイレの中は、可動式の補助バーやオストメイト用の洗面所、ベビーベット、ベビーシートなど必要なもの全部揃えました、どうですかといっているように見えました。ところが残念なことに、洗浄ボタンとトイレットペーパー(紙巻器)と呼出しボタンがバラバラでした。眼の不自由な方への配慮が設計段階に見られません。
昨年の予算特別委員会でだれでもトイレにJIS規格の「高齢者・障害者配慮設計指針」を参考に設計することを提案し、公共施設で検討していきたいと答弁されたことが活かされていないことがとても残念です。(井上八重子)
規格では洗浄ボタンは紙巻器の上方、呼出しボタンは洗浄ボタンと同じ高さで、便器後方に設置。形状は洗浄ボタンが丸形、呼出しボタンが四角形または三角形というように不特定多数の人が利用するトイレ全般を対象に規定されているものです。