防音設備付の傍聴スペースの設置を要望 一般質問報告(その1)

市民の政治参加

市民には傍聴の権利があるのですが、現実に誰でも傍聴できるというわけではありません。車椅子の方は、事務局の職員が背負って議場に上がっていました。

私が議員になり立ての6年前です。ある議員が一般質問で議場のバリアフリー改修を求めた時、突然自民党のS議員から「自分が連れてきたんだろう!」という野次が飛びました。野次を聞くのも初めてで、びっくりしましたが、内容には呆れてもっとびっくりです。数人いた傍聴席には、おひとり車椅子の方がいました。

昨年の第二回定例会の私の一般質問のときに、電動車椅子を使っている脳性まひの青年が傍聴に来てくれました。担ぎ上げることが出来ずに、傍聴席には上がれませんでした。3階の大型スクリーンで、質疑のやり取りを見るしかなかったのですが「初めての傍聴でいろいろ勉強になった」と喜んでくれました。

今年度は区民の請願や複数会派の要望も重なり、やっと議場に車椅子対応のエレベーターを設置することになりました。議場の改修には重度脳性まひの方々が使う大型の車椅子でも対応できるようにと繰り返し要望してきたので、これは実現します。

質問⇒騒いではならないという傍聴規則があるので乳幼児連れも傍聴困難者となる。防音設備付の傍聴スペースを設置せよ。
区長答弁⇒施設の管理者は区長にあるが、議会運営は議長のもとで行われるもの。議場の改修といっても、議会の判断が優先する。議会の総意で予算要望がされ、エレベーター設置となった。

つまりは議会で議論して、提案しないと動かないよということでしょうか。
議場って議員のためのものですか?違いますよね。選挙で区民の付託を受けた議員が、市民の声を代弁して、首長の政策に対して監視と提言を行う場です。

本会議場は首長として市民に対して説明責任を果たす場ですから、当然、議会からの要望ではなく、傍聴したい人がすべて傍聴できる整備をするのは、施設管理者である区長のやるべきことです。議会に言われなければ、改修できないなんて、責任転嫁だと思いませんか?<井上八重子>

春に植えた栗の木に花が咲きました。田舎育ちの私ですが、栗の花を見るのは初めてです。