品川・生活者ネットワークは「品川区後期高齢者医療に関する条例」に反対し、残りの議案いついては賛成しました。
反対した条例は東京都後期高齢者医療広域連合の委託を受けて、品川区が保険料の徴収や各種申請の受け付けを行うために必要な事項を定めたものです。
4月から始まる新制度は保険料を滞納すると保険証を取り上げられ、代わりに「短期保険証」や「資格証明書」が発行され、医療費10割を支払う事になり診療を断念する事にもつながりかねず、高齢者のいのちと健康に重大な影響をもたらす事が危惧されること。
またこの保険は個人単位で、家族の扶養で保険料を負担する必要がなかった高齢者も75歳から新たな保険料が生じます。
さらに区が行った6回の説明会の参加者は約200人で対象者が3万人である事を考えれば明らかに周知不足といえます。7月に保険料徴収の通知が来て初めて知るという高齢者の戸惑いが心配です。
現役世代の保険料による支援金や基金積み立ての財政的負担はどうか、区民が保険料の負担に耐えられるのかと始まってみなければわからないという制度では区は区民の福祉向上に責任を果たす事ができないというのが反対する理由です。
さて議案の採決に当たって最終日は反対討論4件、賛成討論が1件行われました。基本構想に対して、共産党が反対討論を、そして自民党が賛成討論を行いました。
討論は議案の内容に対して課題や問題、評価など指摘し賛否を表明するのが本来の姿だと思うのです。しかし賛成討論で誹謗中傷に類するような政党批判を繰り返す討論の内容には閉口しました。活発に言論の府として議場でやり取りが行われるのは良い事と思いますが、良識あっての議会!!後味の悪さが残りました。