『六ヶ所村ラプソディ』はマスコミに取り上げられませんが、口コミで広がり全国ですでに300回以上も上映会が行われています。上映予定を見て申し込みをというメールが品川ネットにもたくさん届きました。当日は若い人の参加も多く再処理工場への関心が広まっていることを実感しました。
現在、原子力発電に3分の1の電力を依存しており、CO2排出のないこの電力は地球温暖化防止の特効薬であるように言われています。しかし使用済み核燃料の処理についてのリスクは国民にはほとんど知らされていません。国策として原子力発電を推進しているために55基の建設費は税金です。さらに私たちが支払う電気料の3.8%は原子力促進のために上乗せられています。使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場の建設費はすでに2兆2千億円掛かり、本格稼動すれば19兆円が国民の負担となります。そして空と海へ流される放射能物質の影響は海産物の摂取量が多い日本人の食生活にも大きな打撃となります。
監督の鎌仲さんはボードに数字をいっぱい書いて私たちにたくさんの事を知らせてくれました。もっとたくさん聞きたかったのですが9時半には会場を退出しなければならないということがあって本当に残念でした。
最後に昨年、岩手県の漁民や生協関係者が再処理工場の実情と不安を国の役人に訴えにきた時の話がありました。関係省庁の役人への仲介を岩手県選出の国会議員がだれも協力してくれなかったこと、さらにこんな大きな問題も取材は岩手日報と鎌仲さんだけ、マスコミはしっかりと国民が判断できる情報を知らせるという役割を果たすべきだといわれました。同感です。
岩手県重茂(おもえ)の漁民の方や多くの市民団体が27日(日)日比谷野外音楽堂で行った止めよう再処理工場の集会とその後のパレードの様子は「朝日新聞の青森版」だけで東京ではどこのマスコミも取り上げませんでした。【写真】
1月28日に再処理工場に反対する全国の運動グループの団体がまとまって国に60万筆の署名を届けます。国会議員にも同席を要請しています。公平な情報が紙面に掲載されるようにチェックの目をみんなで向けましょう。