品川清掃工場で事故発生

これが発端で決算委員会は一時中断

 品川区八潮にある清掃工場で10月3日の昼13時57分に突然電気システムの故障で停電が起りました。そして同日15時46分に自家発電により停電は回避され、19時30分に2つある焼却炉の内、1号機だけが焼却を再開しました。そこで通常よりも水銀の排出量が多かったことも明らかになりました。事故については原因究明をしっかりすること、きちんとした報告をすることを求めていきます。

10月5日(金曜日)の決算特別委員会の朝一番の冒頭で環境清掃事業部長から事故の報告がありました。5日の決算審査は清掃事業に関する項目もありました。そして委員から事故に関する質問が行われました。
ところが驚くことに委員長から「清掃工場の事故について」は質問を認めないという発言がありました。
なぜ質問として認めないのか私は納得いきませんでした。区民生活に直結した事柄を区民に代わって質すのが議会の役割です。その責任も果たせない議会に区民は期待するはずがありません。すると委員長の采配に賛成の自民党議員から理事会を開いて決着しろという「議事進行の動議」が出されました。質問を認めない委員長の采配には納得いきませんでしたが、議事を協議するための動議にはネットは賛成しました。

  1時間あまり委員会を中断して出した理事会の結論は、質問は認めない。委員長が部長に「他に報告できることがありますか」と問いかけ、部長は「特にありません。直近の常任委員会で報告します」と発言して幕を引くというものでした。なんとも情けない話でした。

  議会及び委員会で止められる発言は個人の誹謗中傷や委員会の進行を著しく乱すものなどあります。しかし議員発言は特に議会という場では責任を持って発言しているもので、保障されなければならないものです。このところ、議員の発言への野次の品のなさが特に気になります。         (井上八重子)