興味が広がる資源追っかけ隊!!

 1200℃の炉で熱せられたガラス球と呼ばれるオレンジ色の塊が小さな放物線を描いて金型に放り込まれる様子には目を見張った。いくつもの列に十数か所のびんを成型する鉄製の型が並び、一斉に赤い塊が規則正しく飛び出していくのである。

7月26日(水)に品川区が始めて行う“資源追っかけ隊”は12時半に防災センター駐車場に集まった。参加者は、広報の募集、区政モニター、廃棄物減量委員、研修をかねた職員で合わせて21人が大型バスに乗り込んだ。4月に新しくなった八潮の資源化センターを見学し、川崎の東洋ガラスの工場へと向かった。

 資源化センターは品川清掃工場に隣接した場所にあり、区内の資源回収品のダンボール、紙、びん、缶、ペットボトルの梱包と保管をする場所である。暑い敷地の中で作業員はびんの選別と缶とペットボトルが混在するラインからペットボトルの抜き取りを手作業で行っていた。敷地内はびんが砕かれる音や機械の動く音で騒音がひどかった。見学者からは耳栓をして作業しているのかと素朴な質問があった。特に配慮はしていないそうだ。

 初回の資源追っかけ隊は使用済みびんのリサイクルを追っかけた。資源化センターで色別に選別されたびんはカレット工場に運ばれ、きれいに洗浄され破砕し、びんの原料のカレットとして生まれ変わる。時間の関係でカレット工場の見学は今日のコースには入っていない。向かった先の東洋ガラス川崎工場は1955年開設で生活に身近なガラス容器の生産をしている工場である。

ガラスは溶かして作り直しても品質が劣化しないので非常にリサイクルには適しているという。しかし見かけは同じでも溶ける温度の違ういくつかの種類がガラスにはあるので、このようなガラス(例えば耐熱ガラスやクリスタルガラスなど)が少しでも混ざってしまうと再生できなくなってしまうそうだ。私たち排出者のちょっとした注意が必要になってくる。

 特にごみの分別では18万世帯分の1、私一人ぐらいまあいいかが大変なことになることは想像しやすい。

分ければ資源、混ぜればごみ。いらないものはつくらない、買わないという生活転換が求められる。しかし作った人が再生する責任を負うしくみがごみを減らす第一歩のはずだ

資源として出したものの行き先を知ることは、循環型社会をつくるということが実感できる。今後もたくさんの子どもも大人も参加できるよう継続してほしい。