市民意見を議会に反映することが議員の役割

発言機会をなぜ議員が制限するのか?

 2006年1月4日に有権者の50分の1の5.842名を上回る8.694名(総署名数10.026筆)の署名とともに「無防備平和条例」制定の直接請求が品川区に出されました。地方自治法では住民の直接請求が受理された場合、20日以内に区長は議会を召集することになっています。

 臨時議会に先立ち1月6日(金)に議会運営委員会を開き、日程や本会議上での意見陳述者の人数について協議しました。議会日程は1月17日と中1日おいて19日に決まりました。なぜ1日あいたかというと、17日の臨時会で意見陳述の人数を決めた後に、掲示板などを使って意見陳述する人を告示して公表することが義務付けられているからです。

次に意見陳述者を何人にするかで平行線のまま1時間以上の時間を費やしました。条例の提案者は区長ですが、実質的な条例制定を求めているのは請求代表者以下1万を超える署名をされた区民です。この市民が直接請求に至った様々な条例に対する意見、思いを十分に聞いて議会として審議する姿勢が当然と私は陳述者5人と主張しました。

しかしそんなにたくさんの時間は必要ないという意見が大半で、結局2人各10分以内になりました。区民の側に立てない議会(議員)とは一体何なんだろうと情けない思いがしました。

参考までに今まで同様の直接請求が行われ、陳述は藤沢市では5人で60分以内、大阪市では5人で5分ずつ、西宮市では5人で10分ずつ、大津市では4人で10分ずつでした。

 話は変わりますが、品川区議会は行財政特別委員会で議員定数について議題に上がっています。議会の役割、議員の役割とは税金と行政の政策チェックを市民に代わってすることだと私は理解しています。市民の声を聞いてこそ、その役割が担えるはずなのに。定数削減だけを声高に主張するのではなく、議員の役割を先に議論してほしいものです。

その2につづく