「赤とんぼ」の作詞者である詩人三木露風の故郷でもあります。
現在も昔の町割に沿った武家屋敷や町家が残っていますが、家屋の老朽化にともなう建て替えが進み、町並みが変化していくのを、景観ガイドラインを作って歴史的な町並みを引き継いでいこうというとしています。兵庫県が龍野地区を景観形成地区に指定して町並み保全に取り組んでいます。
指定地区を山麓・武家地・町家・川辺の4つのゾーンに分けて景観形成を進めているのですが、共通なルールとして次のことを決めています。
建物の高さは伝統的な建築物を除き13m以下にする。屋根は勾配屋根で黒または灰色もしくはそれに近い色彩。外壁は白または茶系統の落ち着いた色彩。門、塀は白または茶系統の落ち着いた色彩。空調機等壁面に設置する設備は通りから見えにくくすることなどがあります。またそれぞれ4つのゾーンで独自のルールがあります。
小学校のプールを囲む金網フェンスが屋根のある白壁の塀に変わり、お城のイメージで町並みに連続性が生まれていました。また体育館の窓を町並みに合わせて格子戸にしたり、店先のガラス戸が木製の格子を用いて隣家と調和させたりと工夫が見られました。
修景には市財政より1軒300万円を限度に助成をしています。しかし補助金だけでは到底賄えないこともありますが、町並みを守りたいという気持ちが勝っているようです。
品川区内にも旧東海道や戸越公園周辺、また寺社なども多く、残しておきたい名所、旧跡がたくさんあります。観光ガイドヘルパーや歴史関係の学識者を交えて品川のまちづくりを考える研修会など行いながら、文化財産として地域の人たち、区民全体で考えていきたいと思います。