京都ジョブパークを視察しました
京都就業総合施設「ジョブパーク」は京都駅から徒歩15分ほどのところにある男女共同参画センターと京都府スポーツセンターを一体化させた京都府民総合交流プラザ「京都テ」の中にあります。8月3日に東京・生活者ネットワーク「精神保健・労働」視察チームの一員としてそのジョブパークを訪ねました。
京都府は2004年に全国4番目の若年者就労センター(ジョブカフェ京都)を設立しており、早くから若者の就労支援にも力を入れています。そして2012年には、国と地方の一体型ジョブパークを全国初でスタートしています。ハローワークでの職業紹介や雇用保険の認定などに加えて、業務委託している民間企業のノウハウを活用して若年者向けには就職に向けた身だしなみセミナーや休職中の人と中小企業をマッチングさせるための面接会、さらに雇用者側である企業のPRや求人のための発信力の支援など双方向の支援体制が充実しています。
また障がいのある人の就業支援についても、相談(カウンセリング)から就労準備セミナーを経て、企業実習、そして職場定着支援と「はあとふるジョブカフェ」でワンストップサービスをおこなっています。
さらに、府内福祉事務所とジョブパークとの連携で、ジョブパーク内に「京都自立サポートセンター」を開設。就労まで結びつかないケースに対応すべく中間的就労や居場所を府内に確保し、一人ひとりに対して伴走型の支援を充実させるなど、時代のニーズに則していて、特に注目に値します。(井上八重子)