テルミーを知っていますか
品川区『障害者のつどい』が12月9日午後きゅりあんで開催されました。恒例の表彰に続き、今年のプログラムはきゅりあんでも定期演奏会をしているという日立ソリューションズ吹奏楽団の演奏と演劇好きな仲間が集まって結成された「日本ろう者劇団」による手話狂言でした。
AKB48メドレーやディズニーメドレーなどの曲には会場に詰めかけた皆さんが手拍子や体を動かしながら楽しんでいました。講演会での、なるほどという感動とは違った音楽には別の感動があります。
目の見えな方や耳の聞こえない方にも楽しんでもらえる演目を工夫したと実行委員の方から伺いました。ある障害者団体の会長さんは、大ホールいっぱいの来場者になればうれしいと話されていましたが、同日同時間に、7階のイベントホールでは社会福祉協議会のさわやかサービスの年忘れ交流会が重なっていました。
区を中心に連携している団体同士なので、日程の調整などできなかったのかと残念です。
会場で、私はテルミーという視覚障がい者の方の補装具を初めて見ることができました。現物を知りたいと思っていたので、そこに居合わせた視覚障がい者団体の会長さんに説明したいただきました。切り込みのあるSPコードを機械に差し込むと、読み取り後、音声に変換されて流れてきます。
残念なのが、今のところ800字を読み取るのが限界で、区報などには対応できていないということです。区報には別のデイジー版という手立てがあるのですが、品川区では障害認定が一級と二級の人しか利用できず、三級の人の中にも字を認識することができない人もいるので拡大してほしいと要望しているが、なかなか認められないと会長さんは困っていらっしゃいました。
品川区は区報を読みたくても、入手困難という人には申請を受けて直接届けていますので、読みたくても読めない人への支援は同等にしても良いことだと思います。当事者の代弁をする役割を担う議員として一緒に求めていきたいと思います。
品川区の健康福祉部長も、テルミーの説明を興味深く聞いていらっしゃいました。理解は知ることから始まる!!(井上八重子)