議会のあり方検討会最終報告書がでました

 

富士山が世界遺産に認定されましたね。

2年前の7月、議長の諮問機関として品川区議会に「議会のあり方検討会」が設置されました。各会派から最低1名の委員は出ているものの、会派の議員数によるドント方式で議員構成が決まるので議会改革に対する委員の意識の温度差が議論の足かせになっていることは否めません。そしてこの会議は一般議員には非公開です。生活者ネットが参加する自治体議会改革フォーラムで提案している市民に開かれた議会改革の項目には大分隔たりがありますが、議会ホームページに2年間かけて議論された最終報告書が掲載されました 

請願陳情の署名簿に各自の押印は不必要(12)としたことや会派所属議員でなくとも議員の調査経費(政務調査費)を認めたこと(10)、乳幼児同伴傍聴(13)は生活者ネットワークが提案してきた項目でしたので評価したいと思います。 

一方で予算・決算特別委員会で少人数会派の質問時間の制限(11)、一般質問の再質問の放映を盾に質問時間が制限(7)されるなど言論の府である議員の発言権を縛るという、議員自らが議員の首を絞めるようなことも行われています。公開の場で問題点を明らかにするのが、議員の職責であるはずですから納得できません。 

セレモニー化する議会を変えたいと思っている私ですが、そのことには触れず小学校の傍聴の機会を拡大すべきという提言(14)には驚いています。まとめて質問し、答弁も一括では私たち議員でさえ理解し難いのに小学生ではなおさらでしょう。議員はなぜ区長ではなく議員に向って質問するのかという不自然を解決し、質疑を一問一答にして小学生にもわかりやすく議会を変えてから傍聴機会の拡大を要請すべきでしょう。

あくまでもこれは議会の総意ではなく、あり方検討会の議論のまとめであると理解したいと思います。(井上八重子)