「社会保障制度改革」市民学習会に参加して
社会保障制度改革国民会議の審議が医療・介護・年金・少子化といった項目で進められています。この制度改革のうちの医療・介護といった分野で第2回市民学習会が中野の西武信用金庫のホールで5月11日の午後開催され、参加しました。
4人の報告の中で、かかりつけ医として在宅医療をする堂垂伸治先生と看護師と社会福祉士の資格を持ち病院内の退院支援システムの構築に取り組む成田光江さんの報告は非常に興味深いものでした。介護を受ける当事者や従事者の側のお話を聴く機会は割とあるのですが、医療の側からはなかなか聞けないので貴重な機会でした。
堂垂先生が取り組む「(一人暮らし)あんしん電話」は普段の生活時の不安の大方をこの電話が解消していることを知り地域医療に参考になりました。また在宅生活に不安があっても急性期病院(※)から退院せざるを得ない実態を知ることができたことは成果でした。(井上八重子)
※急性疾患や慢性疾患の急性増悪などで緊急 ・重症な状態にある患者に対して入院・手術・検査など高度で専門的な医療を提供する病院
堂垂伸治さんプロフィール:どうたれ内科診療所院長、千葉大学医学部臨床教授、松戸市医師会在宅ケア委員会委員、常盤平高齢者支援連絡会専門部会会長
成田光江さんプロヒール:国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科講師、看護師・社会福祉士事務所所長、世田谷・Lien代表、