区内学校の防犯カメラが326台もあった~決算委員会③
池田小学校の事件があって、対策として2006年から区内の学校にカメラ付き電子錠門扉がつき、順次防犯カメラが全校につきました。そしてその運用は「品川区学校防犯カメラシステムの管理および運用に関する要綱」(2006年8月18日教育長決定)に基づき行われています。
第4条:防犯カメラは、学校の敷地内で、犯罪被害防止の効果が高いと思われる場所に設置するものとする。
とあるのですが一体いくつ区内の学校にはあるのか。改めて委員会で確認すると、だいたい1校当たり5~6台、一貫校にはなんと20台も設置されているというのです。犯罪の抑止力や犯罪が起きたときの犯人検挙につながるという効果は否定しません。しかしいつの間にこんなにたくさんの防犯カメラに監視される教育現場になってしまったのでしょうか。
請求した資料によると<小学校32校191台、中学校9校46台、一貫校6校89台>
※一貫校は豊葉の杜が22台と最高で後は12台~16台です。
一台設置するのに約150万円。設置補助は東京都からありましたが、維持費はすべて一般財源です。耐用年数は5年から10年。早いもので7年が過ぎています。
概算で150万円×326台=4億8900万円(東京都補助約5割)の費用をかけて設置をし、これから順次取り換えが必要になっていくということです。新しい公共事業になっています。
まなびの場の安全対策、子どもたちが排除されることなく共に学びあえる環境を地域とともにつくり上げていくことを改めて求めたいと思います。
ちなみに品川区の防犯カメラ映像の提供は、学校内部で起きた問題と体操着の窃盗で公文書で要請があった2件でした。(井上八重子)