品川児童相談所を会派で視察
12月2日(月)北品川の品川児童相談所を民主・改革ネットメンバーで視察しました。同相談所は品川目黒大田の3区を担当しており、人口の多い大田区は2分割で計4ブロックに分かれて相談業務や一時保護、などを業務としています。現在都と区の役割分担の協議の中で、23区ごとに設置するよう移管にむけての議論が進んでいます。都内11カ所しかない相談所では、虐待や子どもの発達など多方面にわたる実態に対応しきれないのが実情であり、財源と権限を早急に区に移管されることが望まれます。
所長の森下さんより虐待通報の対処の流れや品川児童相談所の概要を詳しく伺いました。
一時保護所が都内で6カ所しかなく、常に満杯状態であること。また保護所への面会にも移動時間がかかり効率的ではないこと。虐待通報は近隣からの情報が一番多いが7割は非虐待、しかしその情報の中にも重篤なケースがあるので気が抜けない。品川ブロックは5人のスタッフ体制で一人当たり60件ぐらいを担当し、随時新たな受理があるのでそれも追加されるということでやはり大変さがうかがえます。品川区から1年ごとに区職員が1名派遣されており、児童相談所の仕事を理解して、区との連携も図られているといううれしいお話も伺いました。
生まれてくる子どもは親を選ぶことができません。虐待の連鎖を断ち切り、保護者が安心して子どもを育てられる周りの環境整備に目を向けることは行政の仕事であるということを改めて感じます。(井上八重子)