性的指向と性自認の問題について話し合われました
第18回市民と行政の協議会が1月27日に東京都議会議事堂2階の会議室で開催されました。もう少し広い部屋が確保できたらよかったのにと思われるほどの参加人数でした。
今回の問題提起は「LGBT」
~東京都における性的指向および性自認に関する課題解決のために~というテーマで、この問題にかかわってこられた方々が実行委員会を形成して今日を迎えました。都議会生活者ネットワークの都議も裏方として支えてきました。超党派の都議会議員のみなさんも多数参加されていました。
セクシャルマイノリティの当事者や支援者である実行委員の皆さんから都の行政職員に質問をして、回答を求めるという形式で質疑が行われました。
様々な視点での課題がありました。例えば
★里親の要件に男女の配偶者でなく、同性のパートナーに配偶者要件が適用されるのか。★DV相談で男性同士のパートナーの場合に男性から男性のDV被害も見過ごすことができない。相談体制はあるのか。
★意識不明で緊急入院した場合に都立病院では同姓パートナーの意向は尊重されるのか。★大学生という方からは就職に際しての不安な思いとして、40代以上の男性では7割が同姓の性的指向を嫌だと思うという統計があるが職場の対策をどのようにとっているのか
★都の人権施策推進会議の検討項目にLGBTはあるのかまた当事者の参加はあるのか
★性的指向や性自認において生きづらさを感じている方の自殺比率が多いが都の自殺予防の取り組みは進んでいるか
抜粋して書きましたが、これらについて都の取り組みや現状が回答されました。
市民が直接行政に課題を投げ、回答を得る。それを条例やしくみといったものに整える立法に携わる議員が同じ場で拝聴するという取り組みが今回で18回目を迎えることになりました。
この協議会は1994年より開催しされてきました。これまで、食の安全、ダイオキシン、DV、エネルギーなどをテーマに回を重ねてきています。
子どものいじめに関する課題解決がテーマの時には、子ども電話相談に携帯電話からでもかけられるようにシステムが変更されたりと具体的な提案が実現につながってもいます。
都の行政出席者は、教育庁、福祉保健局、病院経営本部、総務局、生活文化局、政策企画局と多岐にわたる方々の出席がありました。
今回もとても有意義な協議会だったと思います。今日伺った課題について品川区の現状なども調査をし、提案活動につなげられるよう市民活動を拡げて行きたいと思います。(井上八重子)