神田香織さんの語り・・・沖縄の戦いと音楽を福島にも
さよなら原発パレード以来のホームページ更新で、暦を見れば明日から12月。今年も残り1ヵ月とは早いものです。
朝晩急に冷え込んでいますので皆様、お体ご自愛ください。
11月29日に戦争させない1000人委員会東京南部主催の「福島・沖縄の今~神田香織さん語り&現地ツアー報告~」という集会が大田区蒲田で開かれ参加しました。
「戦争させない1000人委員会東京南部」には私も世話人として関わっているのですが、なかなか最近は会議に出席できず集会参加にとどまっている現状です。この会は憲法解釈改憲で集団的自衛権行使ができるという安倍政治に対して全国からNO!を発信し、安倍政権の暴走を止めようとい趣旨に賛同し、東京城南地区立ち上げた会です。2014.6.2の「戦争をさせない1000人委員会・東京南部発足の集い」では法学博士の一ツ橋大学山内敏弘名誉教授の講演会が行われています。
「沖縄・福島では地方自治も民主主義もないがしろにする事態」が起きていると、現地ツアーに参加された方たちからの報告がされました。沖縄ツアーに出かけた方たちは、10月2日から5日に現地に行ったのですが、大型台風18号の到来に遭遇してしまい一日ホテルで足止めとなってしまったそうです。映像とナレーション付きの報告でしたが、辺野古では「この台風のさなかに来てくださったことに驚いている」と山城博治さん(沖縄平和運動得センター議長)があいさつしている映像もあり、参加者から笑いも起こっていました。
福島の現地ツアーは2団体が企画しそれぞれの報告がありました。自然災害の復興と原発事故の復興の様は明らかに違うものであることがひしひしと伝わる報告でした。原発事故以来5年も雨ざらしであった家屋は、雨漏りで畳は朽ちて住めるような状況ではありません。このような家屋への保証は手つかずで、さあ「帰還困難」解除しますよ!どうぞお帰りなさいと国も東電も無責任に言っているのです。福島の復興を取り上げて報道すること自体は悪いとは言いませんが、放射能汚染土を詰めたフレコンバッグが住宅地や田んぼや畑の真ん中に山積みになった様子もマスコミは報道しなければならないと思いました。そして国民が冷静に原発事故で故郷を追われ、住まいも生活も奪われている現状を観て考え理解して、原発再稼働の是非を判断できるようにすべきだと声を大にして言いたいです。
2部では福島県出身の神田香織さんのお話でした。神田さんは福島はもちろん、今年のはじめに講談教室の生徒さんたちと一緒に沖縄・辺野古の座り込みに参加した様子を話されました。沖縄の人たちの座り込みや抵抗の行動には「いつでも音楽がある」ということをとても感動しているとおっしゃっていました。棄民にされた原発事故被災者の福島の抵抗にも、沖縄の人たちのような音楽とともにある戦い方を参考にしたい。明日も頑張ろうという力がわく音楽を福島に取り入れて、これからもがんばっていくという力強いメッセージがありました。
参加者一人ひとりが「福島を忘れない、見捨てない、沖縄の戦いを他人ごとにしない、連帯していこう!」という思いを持てた集会になったと思います。(井上八重子)