中学校道徳教科書法定展示行ってきました

道徳が特別の教科として教科化されました。昨年、小学校では始まっていますが、中学校は2019年来年から始まります。その道徳教科書選考のための法定展示が品川図書館と教科書センター(五反田文化センター内)で行われています。

品川・生活者ネットワークでは急きょ「どうなる?市民科と道徳教育」と題して教育委員会事務局教育総合支援センター長を講師に迎え学習会を開催しました。

品川・生活者ネットワークホームページに報告を掲載しています。ご覧ください。

品川図書館の展示期間は6月28日に終了してしまうので、何とか時間をつくって27日に品川図書館に行き道徳教科書を見てきました。複数社の道徳教科書の中から中学2年生を選び、ざっと見て、多様な性についての記述に注目してみることにしました。その後の予定がありゆっくり見ることが出来なかったのは残念でしたが、2冊の教科書を見ただけでもとても大きな違いがありました。A社は多様な性の存在を明確に示し、性的指向や体と心の不一致がある人など多様な人たちを認めあうこと。そして当事者の活動を新聞記事などで紹介するなど工夫が見られ評価できる内容でした。いっぽうB社は男と女の身体の違いを強調するだけの記述しかありませんでした。多様な性には触れられていませんでした。

またB社では家庭の中で支え合う事の大切さを取り上げていました。家庭の支えあいを否定するものではありませんが、家庭が安心できる居場所でない子どもたちも現に存在します。そういった子どもたちの存在を否定するような記述には違和感がありましたのでアンケートにも回答してきました。

 

実際にどれだけの方が展示会場を訪れてくださったか分かりませんが、教育委員会での中学校道徳教科書の選考にも注視していきたいと思います。(井上八重子)