金教授との対談

 先日、私のホームページのプロフィールを目にとめていただいた方からインタビューの申し入れが。慶応義塾大学の訪問教授金永来(キム・ヨンレ)さんとのその後メールのやり取りで、金先生の研究テーマが「市民・女性団体と政治参加」であること、韓国からの訪問教授として来日されている関係から、港区に一番近い生活者ネットワークを探し品川・生活者ネットの私のページにたどり着かれた、ということのようでした。

 金教授は韓国の亜州大学・社会科学大学の政治外交学科教授で、自国のNGO団体の会長も長く務められている方。早速、東京・生活者ネットワークの都議会議員山口文江さんと一緒に、金教授と通訳を担当された慶応大学院生の慶済姫(キョン・ジェヒ)さんにお会いしました。

 金教授からは、特に日本の女性の政治参加、市民団体と政治の関係などについて質問を受けました。女性議員数は都議会では127人21人(内6人はネット)、品川区議会では42人中9人で非常に少ないというと、韓国では女性の議席を確保するために、決められた人数を候補者にしなければならないという法律が作られているが、日本は法律を作らないのかと問われましたが、クォータ制の導入もひとつの方法だと思いました。

 韓国ではインターネットや携帯が若い世代の政治参加に大きな影響を与え、ゲーム感覚の延長で政治を語り、多くの若者が政治を身近に感じているということです。日本の若者の政治参加を考えると、自分の考えで意見が言えることが重要であると感じます。
そのためには小さい時から権利について学び、子どもの意見表明権を確実に保障していかなければなりません。意見をいう機会もない、何を言っても聞いてもらえないという状況をこそ改善していかなければ、インターネットや携帯があっても根本的な解決とはいえません。学校教育が、自分の意見を自分の判断で言える子どもを応援するように変わっていくことが、今切実に求められているのではないでしょうか。