2006年度の決算特別委員会が始まりました

品川区議会議員等、特別職表彰条例は廃止すべき

  秋の表彰の季節がやってきました。10月1日には区民の生活と文化向上に功労があった「品川区功労表彰」が行われ、153人の方が普通・特別表彰を受賞されました。
東京都でも名誉都民として、両目を失明しながら折り紙を通じた国際交流に取り組む加瀬三郎さん(81歳)、「頭の体操」で知られる多湖輝さん(81歳)、ミュンヘン五輪男子バレーボール優勝監督の松平康隆さん(77歳)が選ばれ、都庁で表彰式が行われています。現役で地域貢献されている皆様に敬意を表したいと思います。

さて2006年度の予算が区民の生活向上に適正に使われたか審議する決算特別委員会が10月2日から始まりました。10月15日の総括質疑まで実質7日間続きます。

一般会計の概算は歳入が1362億円で昨年より92億円の増収です。その中で区民税の増収は28億円となりました。増額の要因は人口増によるものが3億円、労働人口が増えて10億、税制改正の影響が15億円となりました。歳出合計は1335億円で実質黒字決算ですが来年はさらに税制の影響を受ける年になりますので注視していかなければならないと思っています。

決算特別委員会の審議は総務費とか民生費、土木費などという分類ごとに審査しますが、これを「款別(かんべつ)審査」と呼んでいます。

二日目の総務費で私は品川区の特別職の表彰条例を質しました。品川区には功労表彰や名誉表彰など4つの表彰条例がありますが、その一つが条例9号「品川区議会議員、教育委員会委員、監査委員並びに選挙管理委員会委員表彰条例」です。

自治体の法律である条例には、役割を終えたものや時代の変化によっても日常的に適切な時期に廃止及び改正をしていかなければならないものもでてきます。

この条例は1954年(昭和29年)に策定されたまま見直されないできてしまったものです。過去5年間の表彰実績では議員は13人、監査1人、教育委員2人、選管委員1人です。社会状況も異なり、特別職の意味合いも変り、さらに報酬の考え方も変っている現在、私はこの条例は即刻廃止すべきと要望しました。ちなみに区議会議員の表彰は改選期に行われるのが通例ですが、今年はまだ表彰はおこなわれていません。政務調査費の民事訴訟が2つも継続して行われている状況では品川区として静観するしかないのは当然です。

(写真は港区六本木ミッドタウンの高層建築と周りの緑地です。建設委員会の視察で行きました。)