第4回定例会を終えて

  11月21日から始まった第4回定例会が12月7日に閉会しました。今回提案された議案は一般職の任期付職員採用にかかわる新規条例を含む条例議案が4件と目黒川の水害対策バイパス工事と小山小の改築工事の請負契約が2件、そして区民住宅退去の訴訟の専決処分、区民住宅の指定管理者指定などです。

生活者ネットワークは本会議で学校設置条例の一部改正条例だけ反対しました。
この条例は平塚中と荏原第二中を統合し「荏原平塚中」という学校を新たに設置するものと、八潮の3校の小学校を「八潮学園小学校」2校の中学校を「八潮学園中学」と名称を変える内容を加えるものです。八潮地域の学校編成は児童・生徒数の減少や地域の皆様からも学校配置の検討など望む声もあったことから、反対するものではありません。しかし平塚中学校と荏原第二中学校の統合については、学校関係者、保護者、生徒本人への説明不足と教育委員会の決定ありきですすめられた経緯については賛成できるものではないことから反対をしました。区長提案議案はすべて賛成多数で可決されました。ただ議員提案で出された「出産祝い条例」は賛成少数で否決されました。

  他に旧東海道の地区計画が一部改正される条例が可決されました。この地区計画は「旧東海道のまちなみを守る市民の会」が中心に建物の高さの制限を盛り込んだまちづくり計画を提案し、実現したものです。まさにまちづくりの主役が市民であるということを示したものです。これは各地域で従前の住環境が脅かされ不安を感じている市民にとって、地域の住民合意がまちの形成に力を発揮することができる事例として、区全体で共有していきたい市民自治の取組みです。(井上八重子)

【写真】大田区の本会議場は乳幼児連れでも傍聴できる防音設備を整えたスペースが設置されている。