女性起業家交流会

女性パワーが全開

  女性起業家交流会の定例会に久しぶりに参加することができました。初めて参加したのは3年前のちょうど今頃の時期だったでしょうか。立正大学の校舎で同校教授のアジアの起業家の動向などセミナーで学んだような記憶があります。そのあと会費制の交流会で品川区だけではない女性起業家の方たちの元気な姿にスゴ~イと感心した記憶があります。

  さて今回久しぶりに参加したセミナーは人材派遣業を営む田中眞弓さんのお話でした。セミナー会場は立正大学とは打って変わって、今回はきゅりあん1階にできたカフェスィートという喫茶店。ここは起業家交流会事務局の吉田さんが開いたお店。最近この付近に品川区の女性起業家がどんどん集まってきていてにわかに活気づいています。

この交流会ができるきっかけは、品川区が進めている「男女共同参画社会をめざす第三次行動計画品川プラン」の実現に向け、区への提言を取りまとめるために設置された品川区行動計画推進会議でした。
 
女性の起業は男性の起業とは少し傾向が異なり、生活のためにお金を稼ぐということもありますが、自己実現の一つとして、また、結婚、子育てをしながら働きつづけるという位置づけが濃いように思われます。また女性であるということだけで社会的な信頼度が低いということも、特色として挙げられます。でもそんな中で女性起業家たちは自主グループを結成し元気に力をつけ活動しています。

時節柄、当日も会費制で望年会(忘年会)が行われました。名刺交換をしながら、起業のノウハウがあちこちで語られていました。

私はというと以前にお会いしている内科医の方と隣り合わせとなり、話をする機会を得ました。
彼女はどうしても井上さんに言っておきたいことがあると前置きをして、小児科医の実情を知ってほしいと言うのです。彼女は勤務医として小児科医の経験もあるのですが、医療費の無料化が良かった良かったといっていられない側面もあるというのです。

つまり日中は外来が込むので夜間に受診するケースが増えているというのです。夜間の医療費は割り増しですが、無料という事でその傾向が顕著になっているというのです。ところが産科を持つ病院は異常分娩に小児科医がたびたび呼び出されます。さらに乳児は病状の主訴が明確になるのに時間がかかります。必然的に手がまわらないのに患者が少ないのに待たされたと苦情の山・・・!!
こんなことが日常的に起きているというのです。これでは小児科医は減る一方で医師の側だけの問題ではないというのです。私も病院に勤めていましたから、昼間来ていたら子どもの負担もう少し軽かったのにと思うケースやもっと早く来ればという小児科医の言葉を結構耳にしていました。

医療を受ける側も提供する側も、対立する関係ではなく『健康に育つ子どもの最善の利益』を考えた行動が取れればいいなと思いました。

帰り道、みんなの元気をもらい自転車をこぐ足にも力が入っちゃいました。(井上八重子)