都議会のチェックは機能しているのか

都政フォーラムを開催しました

  品川・生活者ネットワークは4月26日(土)の午後、都政フォーラムを開催しました。
世田谷区選出の東京ネットの西崎光子都議会議員を迎え、補正予算400億円の新銀行東京への追加出資に対する都議会の議論の様子を聞き、区議会議員の市川和子と私は品川区の「後期高齢者医療制度」の現状と八潮3丁目のJR東日本の貨物ターミナル駅構内に計画されている資源循環センター(区内家庭から排出されるプラスチックのリサイクル中間処理施設の建設も含まれています)と滝王子通りの10m拡幅と沿道住宅の不燃化促進計画について報告を行いまました。

  西崎さんからは予算特別委員会が朝方まで続けられたことや会派の代表だけが出席する理事会が非公開の為に、状況が知らされないまま無駄な時間が費やされたこと、反対すると決めた党の中でも造反する議員がいるのではと予想されたが、テレビカメラが10台以上設置され、さらに名前を書いた賛成・反対票による記名投票だったので造反者が出なかったのでは?という興味深い話も聞くことができました。

参加者からは、専門家や報道などでも400億円の税金の乱用は捨て金になるという指摘があり、そのとおりで議会のチェックが機能しているとは思えないという厳しい意見が出されました。

賛成した都議会議員の責任は重大です。有権者として私たちは来年の都議会議員選挙に向けてはしっかりと行政チェックのできる議員を選んでいかなければなりません。選ぶ側の都民の責任も同時に問われているのです。  
 

  区議会報告では「後期高齢者医療制度」にかかわる品川区の業務に関す条例に反対したことを報告しました。特に医療リスクの高い75歳以上の高齢者だけを分けたこと、現役世代の負担が特定検診という枠の中で競争原理を強いるものであること、医療費が払えなくなったときに資格証(資格喪失証明書とかいうべきではないの?)が発行され、医療抑制をせざるを得ないことなど理由を説明しました。

保険料が年金から天引きされる地域の混乱が新聞やテレビで取り上げられているのに対し、品川区では問題になっていないように見えます。しかし品川区は7月から保険料の支払いが始まるために、表立っての混乱がないだけのことです。また今まで保険料を口座引き落としにしていた人も、7月、8月、9月の3ヶ月は納付書で直接支払に行かなければなりません。

この通知が75歳以上の世帯に届いた時に、誤って処分したり、判らないということがないように高齢者が読んでわかるものにするとか、直接説明する機会をもっと増やすなどの対策が必要です。会場からも説明を求めた人たちのところへは、説明に来てほしいという要望が出されました。

この都政フォーラムは品川区議会と東京都議会の運営方法がいろいろと違うことなども知ることができて面白かったと参加者からも好評でした。《井上八重子》