これまでの経過です。
5月12日の文教委委員会で検討中であることが報告されましたが、値上げの話は出ていません。翌日の5月13日の教育委員会でも議題にはありませんでした。ところが5月14日の新聞に4月から値上げ、据え置き、公費補填という他区の情報と一緒に品川区が2学期から値上げと報じられました。区民・議会だれも知らない情報をマスコミから知らされました。『小学校通学区域の自由化』『小中一貫6校構想』の時と全く同じです。
6月6日の議案説明会で6月議会の議案として給食費の値上げを前提とした就学援助費1600万円の補正予算が提案されました。教育委員会はこの時点で値上げの決定はしていません。
6月10日の教育委員会で初めて値上げの提案がされました。教育委員会は粛々と了承したわけです。
そしてびっくりするぐらいのタイミングで翌11日の新聞には値上げ額20円から35円と事細かに掲載されています。新聞社の取材を受けたのではなく品川区がリリースしたのでしょう。
問題は3点あります。
1点目はなぜ異例といわれる年度途中の値上げなのか。どれほどの緊急性があったのか。2点目はなぜ教育委員会の決定を経ないで議会に補正予算が提案されたのか。水面下で合意したということか、或は教育委員会が追認機関としか思われていないのか。3点目はマスコミ報道のあり方です。区民に対して情報を小出しし、ボディブローのように既成事実化していく方法を取っています。
私見ですが新聞記事の内容が細かくてちょっと妙な感じがしました。
食材費全般の高騰で家庭のやりくりが大変というときに給食費までも値上げするのか。据え置きや公費補填は考えられないのか。区民の意見は聞かれないまま、値上げの決定もあいまいなまま品川区の教育行政は進んでいます。
ご意見をお寄せください。(井上八重子)