御殿山幼稚園の移転

文教委員会報告

品川地区小中一貫校建設現場(右側がプールと保育施設、左側が校舎棟)
品川地区小中一貫校建設現場(右側がプールと保育施設、左側が校舎棟)
  御殿山幼稚園は、2011年4月ごろ、品川小・城南中に建設中の品川地区小中一貫校に併設される幼保一元化施設に移転するということが9月25日の文教委員会で報告されました。
仮移転先の品川地区小中一貫校(北品川3丁目)は品川区の4番目にできる小中一体型の一貫校で、現在中学校部分の解体工事が行われており、完成は2011年3月です。

  御殿山幼稚園がなぜ移転するかというと、このエリアは旧総合体育館を含む「北品川5丁目第1地区市街地開発事業」が進んでいるところで、工事期間中は当地では運営が困難になるからです。隣接する御殿山小学校も再開発地区内にあるのですが、こちらは再開発事業の計画にあわせて学校の改築をすすめる方針を品川区は決めています。

当初案では「高層建築物に囲まれた学校」でしたが、現在学校改築の設計もスケジュールもはっきり打ち出されてはいません。植栽や日照の問題など教育施設としての配慮・対策には十分に当該市民が計画策定の議論に参画できる機会を保障することが必要です。

御殿山小学校改築について委員会で報告を受ける時には、周辺の再開発の計画も重要な要素になるので、説明者として都市開発課長に出席するよう要請して欲しいと堺文教委員長に要望しました。

さて幼稚園移転に戻ります
3年後に移転をして、2014年には再開発ビルの中の地域貢献施設を無償で提供してもらって戻ることになっています。ですから3年間は御殿山幼稚園児と新規開設の保育園が新しい学校の隣の幼保一体施設に同居することになります。その後は区立の認可保育園として運営されることになるのだそうです。

御殿山幼稚園がどうなるのか、品川地区小中一貫に併設される保育施設が将来的にどういう運営になるのか。個別の報告ばかりで全体像を説明しないので、全体像を理解するまでにとても時間がかかりました。当事者には、全体の計画をきちんと抑えてから、丁寧に分かるように説明していく事が必要です。いつごろ当事者や地域に説明をするのか質したところ、来年度の幼稚園募集の説明会が10月27日から行われるので、その前には説明していきたいという答弁がありました。

近隣には若い世代の方も多く、乳幼児を抱える方も増えています。限られた住民だけではなく、広く説明を受ける機会を設けていくことを要望しました。(井上八重子)

移転スケジュール
2011年4月 品川地区幼保一元施設へ移転(保育園児も募集)
2014年4月 再開発ビル地域貢献施設へ移転、このときに0歳から3歳児も受け入れる幼保一体施設が予定されています

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