当事者参加は課題が見えやすい
視覚障がいのある方とまちを歩いて音響信号を確かめました
生活者ネットワークは政策の一つにバリアフリーのまちづくりを掲げています。安心安全のまち、子どもや高齢者を含めハンディのある人に合わせたまちは健常者にとっても「住みやすいまち」です。
視覚障がい者の方が安心してまちを歩くことができる配慮として、点字ブロック、音響信号、エスコートゾーン、そして周りの人の気遣い・声掛けがあります。最近歩行中にスマホや携帯メールを見ながら歩いている人を良く見かけますが、目の見えない人には危険を避けられないのでやめてほしいですね。(自転車に乗りながらは論外でしょう!!)
点字ブロックや音響信号、エスコートゾーンなどは行政機関が予算をつけて工事をしなければ進みません。
エスコートゾーンは音響信号のある横断歩道につけてもらうのが良いのですが、エスコートゾーンより優先してほしいのが音響信号です。区内に音響信号は42か所あるのですが押しボタン式が多いと聞いて驚きました。(区役所前信号のようなセンサー付きは7か所)
きゅりあんの玄関を出て左に進み、右に横断歩道を渡った次の横断歩道が押しボタン式音響信号付です。視覚障がい者の方に対して押しボタンというのは変ですよね。一人の障がい者の方は音響信号用の白いボックスがそこにあるということを初めて知ったといいます。JR東口に向かって歩いたところの駅前の信号も押しボタンです。電柱の脇に信号待ちの人が立っているとボタンを押すことができません。目の見える人がそこにボタンがあることを認識していないと役に立ちませんね。私はよくこの横断歩道を使いますが今まで気が付きませんでした。
きゅりあんから社会福祉協議会のビルまでを障がい者の方と一緒に歩いただけでしたが、
課題や不便さを知りました。だれにも優しい街づくりを推進する品川区の計画が適切に実行されるために、当事者参加が欠かせないことを確信しました。行政職員の皆様、当事者参加のまち歩きを一緒にしてくださいね。(井上八重子)