福島原発4号機、東日本大震災級の揺れでも、火災は想定されていない
8月31日、衆議院会館の多目的ホールで開催された議員と市民の院内集会「福島原発4号機の核燃料問題を考える」と題した脱原発政策実現全国ネットワーク主催の会に行ってきました。講演者はアーニー・ガンダーセンさん。特別スピーカーは脱原発を世界に発信するのが私の役目と宣言された元スイス大使、村田光平さん。二部では東電と保安院職員からのヒアリングが行われました.
スマトラ沖地震の巨大余震が3年後に起きているので、東日本大震災でも万が一同じようにM7ぐらいの大きな余震が起こるのではないか?そうしたら福島原子力発電所の4号機は一体どうなるのか。
2011年3月25日に近藤俊介原子力委員長が作成した「不測事態シナリオの素描」では4号機の燃料プールが破損すれば燃料が露出し、温度上昇、溶融、コンクリートと燃料の相互反応が起こり大量の放射性物質が放出され、強制避難範囲は170㎞に及び関東圏3000万人が避難対象になります。関東にチェルノブイリの85倍の放射能が降る。
本当のところはどうなのか。
福島原発は1972年にすでに米国の原発規制委員会に格納容器が小さくて、危険な設計で
あると指摘されていたといいます。その危惧が大きな地震によって真実となってしいました。人災であったことは明らかで、素人ながら、東北地方で相次いで起こっている最近の地震が怖いです。
ガンダーセンさんは4号機の破損で火災が発生するメカニズムを説明され、東電にはそのイマジネーションがないといいました。二部の東電と会場の質疑の場で、彼が4号機の火災についてはどのような対策を検討しているのか?と質したところ、「火災は想定していない」と本当に東電職員が答えました。失笑、次いで驚愕の溜息。いやな空気が会場に流れました。
アーニー・ガンダーセンさんの著書を購入し、講演の収録DVDも予約しました。まずは本を読みます。DVDが届いたら、関心のある方たちと一緒に情報を共有し、学びたいと思います。希望される方は声かけてください。(井上八重子)