伊藤学園のプール一般開放は来年5月で終了

同日の区民委員会で役所近くの荏原第五地域センターの視察を行いました。来年4月開校の豊葉の杜学園との複合です。

 9月24日に区民委員会と文教委員会で同時に報告されたのが、伊藤学園のプール開放を終了するというものです。 いつものことですが「決まりましたのでご報告」という案件を我々議会はどう対応すべきか。いつもストレスがたまります。

この件については、利用者との事前協議もなく一方的に通告というやり方には納得できないと意見を述べるしかありませんでした。

伊藤学園は小中一貫校2校目の学校ですが、当初は屋上のプールは学校の設計上、一般開放を前提にはしていませんでした。 しかし地域要望もあり電気で水温を上げて一般開放として提供してきました。構造上無理を承知で始めたため、要望・苦情が年3000件ほど寄せられるなど、 対応に厳しいものがありました。これからも要望に応えていくためには抜本的な改修が必要と判断したこととと、伊藤学園の年間電気量の4割を温水プールの運営が占めているという2点が廃止の直接的な要因だそうです。 区の言い分は来年5月に豊葉の杜学園の温水プールの開放が始まると一貫校5校の温水プールと戸越台中、荏原文化センター、合わせて7か所のプールが開放されるため、 区内では十分というものです。確かに区内7カ所のプールがあれば少ないとはいえないでしょうが、決定までのプロセスに問題を感じます。

 苦情に対して対応できない説明をしてきたのか。費用が一回350円ですが、費用負担を見直し継続というシュミレーションを利用者とともに行ったのか。 担当者は十分に説明を尽くしたいといいますが、説明とは広辞苑によると「わからせること」です。

一方的に決めたことを説明するというやり方は 改めるべきです。 税金を払っているのは区民であり都民であり国民です。主権者を無視して税を配分する行政が、独り決めして説明すればよしという考えは もう時代遅れです。国でも脱原発を求める国民が8割というのに政府はその民意を反映しようとせず、民主主義が崩壊の危機を迎えています。

品川区には国の姿を反面教師として、まっとうな民主主義の政治を推進してほしいものです。(井上八重子)