30年原発ゼロ!!を空前の灯にしてはならない

 

さよなら原発品川アクション第2回総会が9月29日中小企業センターで行われ、「放射能と内部被ばく」と題した安田節子さんの記念講演に多くの参加者が聴き入った。

105日付朝日夕刊に「上関原発 免許失効へ/山口県更新認めぬ方針」という見出しをみました。山口県祝島の島民が30年にわたり反対してきた上関原発計画。何とか成就してほしいと願います。現在日本には12基の原発の新増設計画があり、うち3基が本体工事に取り掛かっています。上関原発を含む9基は用地取得や造成工事などにとどまっています。 

建設中の中国電力島根3号機、東京電力東通1号機は震災後に中断していますが、Jパワー大間原発は、枝野経産相大臣が許可されている原発は新設には当たらないと工事再開を容認する発言をしたために動き出そうとしいています。 

民主党政権はエネルギー・環境戦略に40年運転制限や新増設禁止を盛り込み、「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」と明記しました。40年運転制限を機械的に当てはめれば、大間原発が2010年代に営業運転を開始したとしても「寿命」は50年代で、30年代の稼働ゼロと合致しません。 

大間原発の建設工事が再開すれば今後の建設中の原発にも大きな影響を及ぼします。未来永劫誇れる電力を使用して生きていくために、大間原発の再開工事撤回の声を上げていきましょう。 

ドイツは原発が安全かどうかという議論ではなく、倫理的に共存できない電力であると判断し、脱原発に踏み切りました。原発の電力がなければ日本経済が成り立たないなどと目先のことしか見えない経済界代表の言うこととは次元が違うのです。(井上八重子)

 東京・生活者ネットワークは大間原発建設工事に反対し計画の白紙撤回を強く求めて、内閣総理大臣、経済産業大臣、電源開発社長に要請書を送りました。