決算特別委員会報告その②

全庁的に、「封筒に穴」!実現しましょうよ

区から送られる封書がダイレクトメールと区別できないで困ったのは、災害要援護者名簿作成のために防災課が発送した封書を、視覚障がい者がわからなかったというのが発端です。視覚障がい者に限らず、高齢とともに字が読みにくくなったという方も多く、高齢福祉窓口で「証明書を送りましたがありませんでしたか」と聞かれている高齢者の姿を何度か目撃しています。 

昨年改正された障害者基本法の第4条の2「社会的障壁の除去は、それを必要としている障害者がいて、その実施に伴う負担が過重でないときは、必要かつ合理的に配慮されなければならない」と規定しています。障がい者が変わるのではなく、社会がその役割を果たしなさいといっています。 

決算特別委員会で、区が使っている封筒と種々送られるダイレクトメールを区別できるような配慮、例えば、封筒の1カ所に穴をあけるということでも可能ではないかと提案しました。

 人権啓発課長からは十分ではないが、最近は冊子に切り込みを入れたりSPコードで情報提供をしています、という答弁どまりでした。今現在、品川区で差別を受けている人がいることへの認識が足りません。 

来年あたりこんな広報が登場しないかな・・・

品川区は人権尊重都市宣言をしております。人権尊重を基本に、誰もが平等に区の情報を手にすることができるように封筒に穴を開けております。

 来年は「品川区人権尊重都市宣言」20周年です。

 気づかれにくい社会的障壁の解消を、誰にもわかる障壁同様解決に向けて積極的に品川区には取り組んでほしい。「誰でもトイレ」の普及は確実に進んでいる。(2012.8.20荏原第三地域センター)

(井上八重子)